朝、駐車場に行ったら車が盗まれていた…ハイエースは狙われやすい!?
セキュリティ機能などが強化されたこともあり、この10年で被害が3分の1までに減った自動車盗難事件。それでも警察庁の統計によると、2018年の1年間で8628台もの車が被害に遭っています。
狙われるのは外国車よりも国産車
一般ドライバーのなかには「どうせ狙われるのは高級外車だろ?」と思っている人も多いかもしれませんが、自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームの調べによると、被害車種ランキングの上位5はいずれも国産車。それも、うち4つはトヨタ車です。
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■2018年の自動車盗難事件の被害車種ランキング
1位 プリウス(トヨタ)912台
2位 ハイエース(トヨタ)562台
3位 ランドクルーザー(トヨタ)435台
4位 エルフ(いすゞ)249台
5位 クラウン(トヨタ)230台
※『自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム』調べ
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盗難車の多くは不正に海外へ輸出されていると言われ、丈夫で壊れにくい、そして高燃費という日本車の性能の高さが皮肉にも犯罪組織に目をつけられたわけです。
朝、駐車場に行ったら車がない!
「自分が仕事用に使っていたハイエースも盗まれました。もう何年も前のことですが当時は独立して1年も経っていない時期で、契約していた自宅近くの駐車場に朝行ったら跡形もなく車が消えていたんです。すぐ警察には通報しましたが、パトカーが到着するまでの間、放心状態でずっとその場に立ち尽くしていました」
そう語るのは、内装会社を経営する根本晴臣さん(仮名・31)。盗まれたのは中古のハイエースでしたが購入価格は130万円。さらに車には仕事道具も積んだままにしており、それを合わせた被害総額はなんと200万円以上だったとか。
「ちょうど仕事が軌道に乗り始めた時期でしたが、内装作業に必要な道具も全部持っていかれてしまい、現場に行ったところで何もできない状態でした。依頼主は独立前に勤めていた会社の社長、自分の親方から紹介していただいた方で、電話で事情を説明し、警察の事情聴取を終えた足ですっ飛んでいって謝りました。いくら自分が車を盗まれたとはいえ、仕事に穴を開けたのは事実。このまま契約を切られても仕方ないと覚悟していました」