定額制サービスで損しないための注意点と、意外なメリット
乱立する最新流行サービスのなかでも「本当に優れているもの」はどれなのか。
昨今、話題になるサービスといえば月額を払って使い放題などの定額制サービス「サブスクリプション(以下サブスク)」だ。さまざまなサービスが乱立しているが、うまく使いこなすコツは? プロに聞いた。
大流行中のサブスクを正しく使うコツとは?
昨今、さまざまなジャンルで登場しているサブスク・サービス。とはいえ、価格面だけを見てむやみに契約してしまっては、あとで無駄な出費にもなりかねない。
そこで、サブスクのヘビーユーザーだというファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢氏にサブスクの賢い利用方法を聞いた。
「まずサブスクを選ぶ際に意識するのは、自分がその品目に対して月額料金よりもお金や頻度をかけているかどうかです。サブスクは固定費ですから、自分の消費と月額料金との試算は重要ですね。私の経験では、
① ヘビーユーザーである
② 期間限定で使用するもの
③ バリエーションが必要なもの
このいずれかに該当するサブスクは生かしやすいと感じています」
ほかにも注意点があるという。
「サブスクによっては月額以外に別途費用がかかったり、解約条件があるので、費用体系は細かくチェック。また、借り放題で人気の高いサブスクだと貸し借りに時間がかかって、利用回数が限られてしまうケースもある。利用し始めてから不具合が起きては遅いので、契約前に利用者の感想やレビューなどを調べるのも大事です」
生活上の選択に悩む時間や手間のかかる用事が減る
そのような点を踏まえたうえで、風呂内氏が愛用しているサービスからオススメを挙げてもらった。
「ファッション系のサブスクは数も多いですが、『airCloset』(借り放題プラン/月額9800円~)はいいですね。これは自分の体のサイズや好みを伝えるとプロのスタイリストが選んだ洋服を借りられるサービスですが、通常の服に加えて、はやりのデザインやバカンス用の洋服など期間限定の希望を出すこともできるんです。
当初は被服費に月1万円は高いかなと思っていましたが、1セット3着が月に最大で4、5回使えて、かなりお得に感じています。洋服のサブスクはメンズを扱っているサービスもあるので、家族で活用するのもありですよね」
また、夫婦間の風通しを良くしてくれるサブスクも重宝している。
「花が届くサブスクは費用が高めだったりするのですが、『FLOWER』(ブーケプラン/月500円)は隔週という緩めの頻度がちょうどいい。届く花の種類もサプライズだったり、夫と交代で水替えをすることで、夫婦の会話のきっかけにもなっていますね。
それから『ママ、クリーニング小野寺よ』の詰め放題プラン(30着/1万8900円)は洋服の種類に関係なく詰められて、この値段はコスパもいいです。近くのクリーニング店に衣替えで、スーツやコートを同じ量だけ出したときと比べて1万2000円ぐらいお得でした」