飛行機でコーヒーを注文したらコーラが出てきた?英語を正しく発音する
すべての英語の先生が話せるわけではない
事情を知らない人からすると、びっくりする話なのですが、これは事実です。私自身も中学の頃、英語の先生は英語が話せるものだと思っていました。しかし最近、教員免許を取得した私の生徒などに聞いたところ「そのような必須項目はない」と返ってきたのです。
英語の教員免許は教職課程を修了し、大学もしくは短大を卒業すれば取ることができます。その教職課程は、海外留学経験やスピーキング力を必須としておりません。もちろんどちらも力を入れている学校はありますが、ごく一部のようです。
その生徒は「私立の学校は英語の会話力を求めているところは多いかもしれませんが、公立の学校では審査官がいて、具体的にチェックをしていることは少なく、下手をしたらそれをチェックする人間すらいない」と言っていました。
では、カタカナ英語を通じさせるにはどうしたらいいでしょうか。先ほどのappleとaboutを見てもらえれば分かりますが、発音が違うのに日本語でそれを表す文字がないのです。日本語では「あ」と発音するaですが、英語だと4つのパターンがあります。
about/ə/(アバウト)、apple/æ/(アップル)、ate/ei/(エイト)、war/ɑ/(ウォー)
1つの単語に複数の読み方がある場合も
さらに言ってしまうと、Asia(eiʒə)のように1つの単語の中で、複数の読み方を内包する場合もあります。Asiaで1つ目のAは/ei/、2つ目のaは/ə/と発音します。日本語では「アジア」と発音しますが、あえて英語っぽく発音するのであれば「エイジア」です。
もちろん発音記号まで覚える必要はないのですが、どのように発音するということは知っていたほうがよいでしょう。最後に、冒頭で紹介した「コーヒーを頼んだのになぜかコーラがきてしまった」話について、ただしいコーヒーの頼み方を紹介します。
まずcoffeeの発音は/kɔ: fi/(コーフィ)です。また、cokeは/kouk/(コゥク)と発音します。コーラは「コウク」でコウを強く発音し、コーヒーは「コーフィー」と、コーを「オー」と、フィーは唇をかんで「フィ」と発音します。
もし注文をするときはCoffee, pleaseと言えば大丈夫です。ぜひとも参考にしてみてください。
<TEXT/濱野将樹>