東京タピオカランドは“B級感”が逆にイイ。来場者の意外な声
8月13日、タピオカをモチーフにしたイベント、東京タピオカランド(東京・原宿)がオープンした。東京・原宿の商業施設『jing』で9月16日まで開催される。
7月16日のプレスリリース直後から話題が急騰。先行発売された5000枚の前売り券は販売初日で完売するほどの注目ぶりだった。しかしオープン直後から、来場者による「装飾が文化祭レベル」「グッズが貧相」など批判的な声が相次ぎ、SNS上では炎上状態となっている。
今回bizSPA!取材班は、実際に東京タピオカランドを訪れた人々に話を聞いた。
中途半端が逆にイイ?「B級映画を楽しむ感覚で来た」
リリース以降、出店情報や会場の様子などの目立った発表がないままオープンを迎えた東京タピオカランド。
来場者からは「ビーチカフェのような華やかな空間をイメージしていたのですが、いざ訪れると会場は『タピオカランド』と書かれた、空テナントを利用したイベントスペース。リリースで見たイメージイラストからもかけ離れすぎててガッカリです」と嘆く声も。
一方で、こうしたギャップを楽しんでいる人もいるようだ。
「事前の告知どおりの『映える』ものは期待していなかったので、おおむね満足です」
そう話すのはオープン初日に来場したYさん。
「リリースの時点で、派手な宣伝の割に詳細情報がまったく見られず、前売りチケットの再販売に関してもあまりに手際が悪かったので、クオリティの低さはなんとなく察してました。だから当日“B級映画を楽しむような感覚”で遊びに行ったんです。そのほうが、中途半端なイベントだったとしても割り切れるので(笑)」
タピオカが食べられないタピオカドリンク
「私が来場して最初に思ったのは、『想像以上に展示物や装飾が少ない』ということです。待機列はコンクリート打ちっぱなしの、廃墟感すらある内装。いざ会場に入るとタピオカの出店は4店舗のみ。どのお店もいたって普通のドリンクでした。会場の装飾はかなり安っぽい印象です。
それに私の購入した前売り券はウェルカムドリンク付きだったのですが、容器は普通のプラカップにアプリのロゴなどが印刷されたものでチープ感が否めませんでした……。友達共々、なんとも言えない空気になりました」
オープン初日に配られたウェルカムドリンクは人気女子高生クリエイターの“ねお”や、ショート動画アプリ「TikTok」などとコラボしたもの。ストローがついておらず氷が入っているため、Twitter上では「タピオカまでたどり着けなかった」というコメントも。