真夏の「香水×汗」が臭すぎる…夏の営業車はスメハラ地獄だった
たまらずコンビニでマスクを購入
そんな状況なので最初こそ、車内で仕事の話や雑談をしていたそうですが、臭いがひどくなるにつれて口数が減っていったとか。午後に入ると、次の目的地までほぼ無言の状態が続いたといいます。
「もともと車酔いすることはほとんどないのですが、臭いのせいか気持ち悪くなってしまい、辛かったです。上司も同じだったみたいで途中立ち寄ったコンビニでマスクを買い、それでなんとか我慢できる状況にはなりましたが、大変だったのは運転手を務めた若手社員。
彼はマスクもしていませんでしたし、臭いに気を取られて事故でも起こしたらシャレになりません。それで余っていたマスクをあげたら『ありがとうございます!』って何度も頭を下げられました。その様子を見て、彼も必死に我慢していたのだと分かりました」
視察自体は無事に終え、業務に支障が及ぶことは避けられましたが「上司とは今もその話題になる」と北沢さん。
「私自身、異動したばかりで上司との付き合いも浅かったんですけど、この異臭騒動のおかげで親密になり、今では仕事終わりによく2人で飲みに行ったりしています。まさに異臭が取り持った“臭い仲”ってやつですね(笑)」
上司との仲が深まったのは良かったですが、できればこんな思いはしたくないものです。
― 特集・夏のスメハラ恐怖体験 ―
<TEXT/トシタカマサ イラスト/デザイア恵利(@desire_eri)>
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