海外から帰国したら「荷物がない!」夏休み“うっかり”事件簿
旅行の最後にトラップ…計画を崩したのは
その後、ゆっくりアメリカ旅行を楽しんだという寺田さん。しかし、夏休みを2日ほど残すタイミングで日本に帰る際にトラブルが発生!それは帰りの空港でのことでした。
「LCCだったので、フィリピンで乗り換えがありました。待ち時間も長かったのですが、彼も疲れているようだったので空港でゆっくり過ごしました。何も問題なくフィリピンから日本へ向かう飛行機に乗ったのですが、飛行機の着陸後すぐ問題が発生しました。
待てど暮らせど、私のトランクがコンベアに乗ってこないんです。あまりにもおかしいと思って、カウンターで荷物の所在を確認してみたら『調べます』と言われて、30分以上も経って、なんと荷物の載せ違いで、私のトランクだけがロシアに行ってしまったんです」
荷物の載せ忘れや便違いで、自分が降りた土地で荷物を受け取れないことを「ロストバゲージ」と呼びます。乗り継ぎの多い土地への旅行ではよくあるトラブルですが、寺田さんは「自分の荷物がそうなったのは初めてでした」と言います。
早めの帰国も荷物が届いたのは…1週間後
「しかも、なんと最悪なことに、私のほうのトランクに大切なモノがたくさん入っていたんですよね。私のPCだけでなく、彼氏のPCや充電器、カメラ、あろうことか多分クレジットカードが入ったウォレットまで入れたままでした。
すぐにクレジットカードを停止するように手続きしました。ただ、せっかく早めに日本に帰ってきたのにやることがないんですよね。荷物の整理もできないし、休み明けまでにやろうと思っていた仕事も『帰ってきてからやろう』なんて思っていたのに、2人ともPCがないのでどうしようもなくて」
友だちもみんな休みでPCを借りられる状況にもなく、荷物が帰ってきたのは結局、1週間後だったそうです。
「ベンチャー企業なので、余っているPCもなくて結局、会社でPCを1台支給してもらったのですが、自分のPCが戻ってくるまでは仕事が滞りまくりでした。クラウド時代だというのに全くその意味をなさなかった自分の管理能力にも大反省でした……」
他人に預ける荷物に大切なモノを入れてはいけないんだという、忘れがちだけど大切なことを思い出した瞬間だったようです。貴重品や紛失して困る物は、なるべく自分で管理するのが一番安全ですね。
場合によってはロスト先で荷物を盗まれてしまったり、本当に返ってこないこともあるので、トランクのパッキングには十分注意しましょう。
― 特集・社会人が夏休みで大失敗 ―
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>