「ウンナン南原さんのまさかの行動」コント職人・かが屋が明かす
現在、お笑い界でもっとも注目を浴びている、若手コント職人・かが屋の加賀翔さん(26)と賀屋壮也さん(26)。昨年から大きな賞レースでメキメキと頭角を現しており、テレビの世界からも熱い視線が注がれている。
今年で芸歴6年目。彼らは今、どんな思いで活動しているのだろうか。前編では、幼少期のエピソードやコンビ結成までの経緯などについて話を聞いた。
後編では、事務所の先輩であるウッチャンナンチャン・南原清隆さんとのエピソード、同世代の芸人に対する思いなどについて話を掘り下げていく――。
「確実に見てもらえてる」SNS動画の反響が励みに
――昨年は「お笑いハーベスト大賞」の本選出場。キングオブコントも準決勝に進出しています。着実に結果を残していますが、ここ数年でなにか掴んだ感じはありますか?
加賀翔(以下、加賀):同じ事務所の先輩が「面白い」って僕らのコント動画をTwitterに投稿してくれたんです。そしたら、その動画を見た芸人さんとかお笑い好きな人たちがすごく褒めてくださって。「確実に見てもらえてる」って感じたのは励みになりましたね。
賀屋壮也(以下、賀屋):僕は今の事務所に入りたての頃、声がめちゃめちゃ小さかったんです。「かが屋のどこがよかったの?」って、マネージャーさんも先輩芸人さんから言われてたらしいですし(苦笑)。だから、とりあえず大きな声を出すようになって。それから明らかに状況が変わった気はします。
加賀:これ、逆の現象もあって。コント中に僕が一言もしゃべらないネタをやったら、「ずいぶん静かだな」って裏にいた芸人さんたちが舞台袖に集まって来たことがあったんです。それがきっかけで静かめのコントもつくるようになったので、ネタの幅は広がりましたね。
スマホ画面が回転するアイデアはどこから?
――「合コンに行く前」「友だちの家に行く前」など、2人のコントは従来の設定とは微妙に違っています。また、コンビニの支払いにSuicaを使うという一幕が出るのも今っぽいと思いました。
加賀:先輩たちがつくってきたコントに、できるだけ被らないようにしようっていうのはあります。あと、Suicaを使うのは楽だからです。ピッってやるだけだし、若いと思われたいのもあって(笑)。
――コント「母親へのサプライズ」は、同業者やテレビ関係者から絶賛されています。スマホで女優・木野花さんの画像が回転するアイデアが秀逸ですが、このネタが生まれた経緯は?
賀屋:コントの流れの通りなんですけど、「THEお母さんって誰だろう?」ってところまでは決まっていて。「じゃあ、ここからどうしようか?」って流れで出て来たアイデアですね。
加賀:まずは本当に“お母さん探し”からはじまって(笑)。で、その画像を出すってときに客席に向けて出すのは、なにかしら理由がないと恥ずかしいと。そこで初めて、「画像が回転したら、客に見せる理由もあるし面白いかもね」みたいな流れでまとまった感じです。