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シェアハウス・リバ邸代表者が語る「かぼちゃの馬車」再生術

ビジネス

リバ邸は現在44棟に増えている

――リバ邸を法人化したことで、どのようなメリットが生まれてますか?

かたくら:全国行脚で地方のイベントに行くと、会場でお客さんから「自分もリバ邸をやりたい」という相談があったのですが、立ち上げに関するノウハウが行き渡ってませんでした。たとえば物件探しで、シェアハウス運営を許可してくれる物件を見つけないとダメだとか。

 というのも、これまでのリバ邸は誰でも立ち上げることができたけど、とりまとめてサポートする人はがいない状態だったので、まずそこをきちんとサポートできるようになりました。リバ邸立ち上げの際に加盟金といった形で初回のサポートの手数料みたいなものはいただきますが、立ち上げや運営のサポート以外に、サイトへの物件掲載、シェアハウス契約書も提供しています。

 とくに契約書の作成などは、個人で行政書士に依頼するのは金額的にも心理ハードル的にもなかなか手を出せないものなので、お得感を感じてもらえると思います。体制が整った結果、立ち上げがスムーズになり、リバ邸の数は現在44棟に増えてます。あとは企業としての活動実績がつくことで、コラボもやりやすくなったと思います。

――リバ邸といえばさまざまなコラボを行ってますが、事例を教えてください。

かたくら:足立区に「居酒屋ガツン」という「持ち込み放題」「おすそ分け」が特徴のコミュニティ酒場があります。自分でツマミとお酒を買っていって場所代として2000円を払って、お客さん同士が食べ物をおすそわけする社交場なんですけど。

 そことコラボしたシェアハウス「リバ邸ガツン」を運営してます。お店の近所の「かぼちゃの馬車」を一棟借りて、共有リビングがない代わりに居酒屋ガツンを利用しようというコンセプトです。

 ほかには、トレーディングカードゲームの「マジック:ザ・ギャザリング」好きが住むシェアハウスや、不登校問題に取り組むNPOとコラボしたシェアハウスも運営しています。

意外と悪くない。かぼちゃの馬車の印象

かぼちゃの馬車

※「かぼちゃの馬車」運営会社公式サイトより(現在は閉鎖)

――かぼちゃの馬車を再生されたとのことですが、印象はいかがでしたか?

かたくら:これまでに3棟のかぼちゃの馬車を再生してます。リバ邸は古い物件を改装することが多いので、ほぼ新築のかぼちゃの馬車はキレイだなという印象です。リビングがないのはネックですが、全室個室だし、物件自体はいいと思います。

 なので、コミュニティとして交流できる場を設けることができれば、運営できると思います。ただ、エリートサラリーマンの方が本業しながらコミュニティを作るのは大変なことだと思うので、そこは僕らに委託していただけると嬉しいです。

クラウドファンディングの秘訣

――クラウドファンディングを上手く活用されてるのも、リバ邸の特徴ですね。

かたくら:これまでにクラウドファンディングで400万円調達してます。リターンの魅力以上に、僕らの人間性に対してお金を入れてもらってると感じます。リターンとしては、一晩僕と飲める「オールナイトかたくられん」や、僕に対して禁酒令を出せるのは好評でした。

 2018年から法人として活動したことで、企業からの支援も増えてます。よくクラウドファンディングを、金のなる木のように思ってる人がいますが、それは違うよね、と言いたいです。

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