滝藤賢一×中村倫也 名脇役が語る「先が見えない下積み時代に僕らがしていたこと」
――本サイト「bizSPA!」は20代のビジネスマンがメイン読者なのですが、成功するために、20代はこれをやってきたといったものはありますか?
滝藤:僕の場合は運です。努力は、みんなしていますから。発見してくれるのを待つ。ひたすら我慢。あとは、神頼みです。
中村:そんなお参り、行ってないでしょ(笑)。
――振り返ると、20代はこんな時間だったなといった思いは。
滝藤:僕はアルバイトをしながら、ひたすら自分が芝居をできる場所を求めていた。とにかく技を磨いていかないと、と思っていました。全然映像の仕事がなくて、まったく先が見えなかったですけど。
――それでも役者の道に進むんだと思われていたのはどこから。
滝藤:僕は30歳くらいまで仕送りをもらっていましたから、親にここまで面倒見てもらって、今さら逃げられなかったです。
あと、『徹子の部屋』に高橋克実さんが出られたとき、40歳までアルバイトをしていたとお話されていたので、「そうか、40歳までバイトやりながら、俳優を目指していいんだ!」と、勝手に解釈していました(笑)。
――中村さんは10代でデビューされました。
中村:はい。デビューは高校3年生でした。20代はとにかく死ぬほど失敗しようと思っていました。まあ、いまでもそんなに変わらないですけど。技を、芸を磨こうと。
失敗とか成功とかよくわからない世界ですけど、そっちにいったらダメだというような芝居も、1回試さないとダメだろうと。その都度、作品や役に対して、チャレンジをしてきました。
――ビジネスマンとなるとフィールドが違いますが、何かメッセージをいただけますか?
中村:企業とかって大変だと思いますよ。ツラいこともいっぱいあると思いますし。そんなときは僕と滝藤さんが出る作品を観ていただけたらと思います。
滝藤:僕は家庭を持って、子供を作って、家族のために生きる人生をおススメしますけどね。家庭と仕事、とてもシンプルでいいですよ。
――それは後輩の中村さんにもですか。
滝藤:中村さんは、これからいろんな女優さんとお付き合いして……。
中村:(さえぎって)……できますかねぇ。
滝藤:それを僕は「ヤフー! トピックス」で見て、「あ!」と喜ぶ。楽しみが増えたなぁ(笑)。
<TEXT&PHOTO/望月ふみ>