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駅員さん体験してみたい…相模鉄道、外国人向け体験イベント

暮らし

外国人が、駅構内の放送体験

 ラストは駅長室の隣で、注意喚起などの放送体験を行なう。参加者は駅長室でレクチャーを受けたあと、隣へ移動する。

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定型文の英語放送を体験。後ろの参加者は熱心に目を通す

「これより、海外の留学生による放送研修を実施いたします」。

 駅員が駅構内の乗客などにことわりを入れたあと、まずは日本語で放送。そのあと、参加者が英語で放送する。放送文例は下記の通り。

「携帯電話やスマートフォン、ゲーム機を使用しながらの“ながら歩き”はおやめください」(歩きスマホ防止)「電車のドアが閉まり始めてからの駆け込み乗車はおやめください」(駆け込み乗車防止)
「相鉄では駅の警戒を強化しています。銃や刃物など、危険物の持ち込みは禁止されております。そのようなものを見かけましたら、駅係員までお申し出ください」(テロ警戒)
「相鉄ではすべてのお客様に安心して電車を御利用いただくため、お手伝いを必要とされるお客様に積極的にお声かけする『声かけサポート運動』を実施しています」(声かけサポート)

 参加者が英語で丁寧に放送したあと、駅員から「OK」、「ベリーグッド」と拍手でたたえた。

日本の鉄道の印象は?

 体験を終え、参加者1人に色々ときいてみた。日本の鉄道の印象はどうか。

「アメリカの鉄道は、車両やシステムなどが古い。日本は駅が新しいし、車両も含め綺麗。時間通りに運行されていることもいい。物足りない点も特にない。日本の安全システム(保安装置やホームドアを指しているらしい)をアメリカに持ち込んでほしい」

 横浜のイメージも「やっぱり列車」だったという。職業体験終了後、参加者らは再び駅長室に集まり、臼井管区長がポケトークを使い、締めのごあいさつ。

「日本の鉄道は、安全で正確に運行されていることを理解していただいたと思います。また、訪日外国人へのお客様の御案内についても、まだ充分ではありませんが、係員の語学学習を行なって、スキルアップに努め、通訳機(ポケトーク)の導入を図って、サービスの向上に努めています。

 これからもリピーターとして、何回でも来日していただいて、日本の素晴らしい観光地をめぐっていただいて、日本の文化にふれていただきたいと思います」

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ホームで集合写真を撮影。昼食後、次の目的地へ移動した

【取材協力:相模鉄道、相鉄ビジネスサービス、相鉄ビルマネジメント、コネクション・オブ・ザ・チルドレン、横浜観光コンベンション・ビューロ、横浜西口エリアマネジメント(順不同)】

<取材・文・撮影/岸田法眼>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)がある

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