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スーツ大手「青山商事」が業績悪化。店長からはハードな仕事を嘆く声も

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「報酬は配属先に左右される」との声

 では、同社で実際に働く人たちはどのように思っているのだろうか。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」には、このような口コミが寄せらている。

「一族経営から脱却できず、ずっと進んできている。周りの役職も身内でかためられており、そういった状況に対して社員間ではマイナスな印象がずっとあり、疑問」(カウンターセールス/20代後半男性/正社員/年収420万円/新卒入社3年~10年未満/投稿時に在職/2019年度に関する口コミ)

 創業メンバーは青山五郎氏とその兄弟、現在は五郎氏の長男である青山理氏が社長を務める。この同族経営に不満を抱く社員もいるようだ。また、同じ社員は報酬についての口コミも寄せている。

「一定基準を満たせば(報酬は)加算されるので、意欲のある人ほど増えるのはたしか。ただ勤務地にも依存されるところがあり、集客のある立地であればそんなに苦労せず、コンスタントにインセンティブが受け取れる。そうでないところはなかなか難しく、運が絡んでくるため給料にこだわる方は留意が必要」
 
 郊外を中心に展開してきたため、周辺の人口などによって左右される面が大きいのだろう。「努力によって着実に年収を上げていきたい」と考えている人には少し難しい状況があるのかもしれない。

過酷な労働環境を嘆く店長も

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※画像はイメージです

 この他にも労働環境について、店長を務める男性から寄せられた口コミも紹介したい。

「定時で帰れることはほぼない。店を閉めたあとの売り上げ締めなどの作業や後片付け、整理整頓、次の日の準備などやることがたくさんある。チラシが入った週末などはチラシ商品の準備、単価変更、品だしなど地獄。

 店長になると月の休みは4日ほど。12月の繁忙期になると午前様は当たり前。休みはほぼなく、昼飯食べる時間もない。仕方ないことだがかなりきつい。体力に自信がある人でないと勤まらない。なので離職率が高いのではなかろうか」(店長/40代前半男性/正社員/年収450万円/新卒入社/10年以上/投稿時に退職済み/2017年度に関する口コミ)

 こちらの口コミは2017年のもので、今は改善されているかもしれない。だが同社に限らず、アパレルチェーンの店長のハードさは、しばしば問題になるので、業界全体の課題と言えそうだ。

 創業者の青山五郎氏は、すでに鬼籍に入っているが、「より良い物をより安く、洋服の販売を通して社会に貢献する」という創業理念のもと、再起が図られるだろうか。大手4社全体の動向にも注目したい。

<TEXT/菅谷圭祐 データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>

大学受験情報誌、IT情報サイトなどでライター経験を積み、2018年よりフリー。最近の趣味は休日の農業、リサイクル業も兼業

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