バナナマン設楽統が放った「ここまで上がって来いよ」の深い意味とは
キングオブコント準優勝で松本人志のハートを掴む
2007年3月に『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円』(TBS系)で見事100万円を獲得するなど徐々にテレビでも人気者になりつつあったバナナマン。その知名度を一気に押し上げたのは、なんと言っても2008年の『キングオブコント』(TBS系)での準優勝でしょう。優勝の称号こそ得られませんでしたが、この大会によって、とくにダウンタウン松本さんのバナナマンに対する印象が変わったようです。
事実、設楽さんは2015年4月から『クレイジージャーニー』(TBS系)で松本さんと共演する仲に。また、松本さんは同年に行われたバナナマンの単独ライブを観劇し、打ち上げにも参加。さらに第8回目のキングオブコントからは、審査員にバナナマンが起用されています。
2017年のキングオブコントの審査コメントでは、松本さんから「オレとか設楽が好きなネタ」との発言もあり、“同じ笑いのツボがわかる芸人”として絶大な信頼を寄せているのが垣間見えます。
今も響いている?設楽の「ここまで上がって来いよ」
2012年からスタートした生活情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)のMCに抜擢されるなど、業界内での信頼の厚さもうかがえる設楽さん。しかし、なぜ4年ほど前から急速にダウンタウン・松本さんとの距離が縮まったのでしょうか?
「1つは、今や売れっ子の放送作家・オークラさんの影響でしょう。設楽さんと親交も深く、バナナマンにマッチした企画を出すことも多いため会議で名前がよく挙がる。もう1つは、設楽さんの仕切りのうまさです。松本さんはいろんな番組で“MCができない”と明かしていますから、相方の浜田さんに代わる頼れる存在として設楽さんに白羽の矢が立ったのでしょう」(芸能ライター)
冒頭で触れたお笑いトリオ東京03は、バナナマンの雪辱を果たすように2009年のキングオブコントで見事優勝。諸事情あり、ここ最近でようやく『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に初出演を果たしました。
今の3人にとって「ここまで上がって来いよ」という設楽さんのかつての言葉は、「今度はテレビの世界でここまで上がって来い」とニュアンスを変えて響いているのかもしれません。
<TEXT/鈴木旭>