副業で月30万円稼ぐ、29歳エンジニアの働き方。本業と両立するコツは
「スキルを磨きたい」、「キャリアアップを見据えて」などの理由で、副業を検討しているエンジニアが増えています。
しかし、本業との両立や健康面を考慮して、副業に対して消極的な企業も少なくありません。それゆえ、実践をしたいけど、経験者や相談できる人がおらずやきもきしてしまうのが現実……。
【レースクイーンライター・みさぽんの副業×○○ vol.4】
ではいったい、どうすればいいのだろうか。やはり、「実際に副業をしている人に話を聞くのが一番!」ということで、大手IT企業でフロントエンドエンジニアとして働きながら、2社のスタートアップ企業で副業をしている高橋さん(仮名・29歳)に話を伺いました!
労働環境は改善も。“もっと働きたい”でモヤモヤ
――まず簡単に自己紹介をお願いします。
高橋啓斗(以下、高橋):某IT企業でオンラインゲームのフロントエンドエンジニアをしています。新卒からこの会社にいるので、今年の4月で6年目ですね。
――副業はいつごろからされているのでしょうか?
高橋:2年前くらいから少しずつはじめて、去年は1年間ガッツリ副業しました。今年も2社で稼働しています。
――本業ではなかなか忙しいと思うのですが、なぜ副業を始めようと思ったのでしょうか?
高橋:実は、ぜんぜん忙しくないんですよね。というのも、数年前に電通の過労自殺が社会問題となったのがきっかけとなり、弊社の働き方が見直されたんです。ぶっちゃけ、うちの会社も同じような労働環境でしたから……。
――では、そのタイミングで職場の労働時間や残業などが見直されたんですね。
高橋:そうですね。ただ僕自身、仕事をたくさんしていてもまったく苦にならないタイプなんです。仕事を中心にすると、メンタルのブレがなくなるし、モチベーションが高まるからむしろ働いていたいんです。でも、会社に残っていると、上司から「早く帰りなさい」と言われてしまい、残業代も削減され、思うように働けずモヤモヤする日々。そこで副業を検討し、始めました。
ただ、どうやって副業をしていいかわからず、最初はいろいろと模索しました。そこでまず始めたのが、荷上げのバイトです。
エンジニアの副業はマッチングサービスで
――荷上げ……ですか?
高橋:どうやって副業していいかわからなかったので、求人サイトで見つけた工事現場の荷上げをするバイトやったんですよ。いや~、めちゃくちゃキツかったですね(笑)。僕は当時27歳だったんですけど、周りは10代や大学生ばかりだからか、僕たちを指揮する社員がめちゃくちゃ雑に扱ってくるんです。
たまたまそういう現場に当たってしまっただけかもしれませんが、仕切っている社員が上から目線なうえ、ぜんぜん仕事できていませんでした。僕は社会人経験がそれなりにあるので、そういうのが目についてしまい…体力も人間関係もキツかったですね。それでも3か月ほど続けていて、月10万円くらいは副収入を得ていました。
その後、友人にIT人材向けの副業マッチングサービスを紹介してもらい、エンジニア案件で稼働するようになったので、荷上げのバイトは辞めました。