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大坂なおみ「世界で影響力ある100人」に選出。歴代日本人には誰がいた?

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 4月17日、米タイム誌が「世界でもっとも影響力のある100人」の2019年度版を発表。日本からはテニスの大坂なおみ選手(21)が、先駆者部門(pioneer)で選出されました。

大坂なおみ

(C) Zhukovsky

 国際テニス連盟が定めた4大大会18勝の戦歴を持つ元テニスプレイヤーのクリスエバートさん(64)は、推薦文の中で大坂選手の功績をこう評しています。

「普通4大大会を初めて制したルーキーはその後、勢いが衰えるものだが、彼女は優れた力で4か月後の全豪を制した。今後も勝ち続けるでしょう。彼女は誠実で、おごることがない。また、日本で生まれた後、アメリカで育ち、ハイチにもルーツを持っている。これからのグローバル化していく世界の中で彼女以上に未来を象徴するような存在はいない」

「世界でもっとも影響力のある100人」は2004年から続く、タイム誌恒例企画です。毎年独自の基準で、政治家、芸術家、スポーツ選手などをTitans(巨人)・Pioneer(先駆者)・Leaders(指導者)・Icons(象徴)・Artists(芸術家)の5つの部門ごとに選出しています。

 過去には大坂選手以外にも多くの日本人が選ばれました。今回は、2007年以降「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれた日本人8名を紹介します。

2007年:宮本茂(任天堂代表取締役)

 2007年にTitans部門(2007年当時はBuilders&Titans部門)で選出されたのが、任天堂代表取締役・フェローを務める宮本茂さん(66)。世界的ヒット作となった「スーパーマリオ」シリーズなど、数々の作品を手掛けたことで知られます。

 当時は任天堂Wiiのデザインチームで責任者を務めていた宮本さん。推薦文を書いたプロeスポーツプレイヤーのFatal1tyさんは彼が世界に与えた影響についてこうつづっています。

「彼はWiiを作ることによって、ゲームを私の祖母のような人たちにもアクセスしやすくそして、楽しいものにした。私たちにビデオゲームはみんなのものであるということを示したんです」

2008年:村上隆(芸術家)

村上隆

『芸術起業論』 (幻冬舎文庫)

 日本的なアニメ、フィギュアなどいわゆる「オタク文化」をベースにしたアート作品を手掛ける、村上隆さん(57)。

 既存の枠にとらわれない独自の作品、そしてルイ・ヴィトンなどファッションブランドとのコラボレーションや、経営者としては代表を務める有限会社カイカイキキなど分野にとらわれない活動が特徴的です。

 1993年に東京芸術大学で博士号を取得後、ニューヨークに活動の場を移し、活動の初期から海外を主戦場としてきた村上さん。2001年にはロサンゼルスにて『Super Flat』展を開催、2005年にニューヨークで開催した『リトルボーイ』展ではニューヨークの美術館開催の最優秀テーマ展覧会賞を受賞するなど高い評価を得ています。

 2008年にルイ・ヴィトンとのコラボレーションなどが評価され、Artists部門にて選出。以後も映画の製作、若手アーティストの支援など多方面で活躍しています。
 

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