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桜田通&笠松将、お互いに「遠慮なくぶつかり合った」撮影現場

暮らし

近しい役柄で共演して刺激を受けた?

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――近しい役で共演されてみて、お互いに刺激など受けましたか?

桜田:慎平という役が受動側の人間なので、黒やんとゆかりの個性が強ければ強いほど、慎平のなんにもない部分が際立つと思うんです。そういう意味で、黒やんがひたすらにリアルで生々しくて、引力みたいなものがスゴかったので、助かったどころじゃありませんでした。本当にその世界にいるように錯覚させてくれたのは、笠松くんが持ってきた黒やんのエネルギーによるものだと思うし、僕はそれに素直に従っていただけです。

笠松:目の前でそんなに誉めてもらえて恥ずかしいけど素直に嬉しいです。桜田さんとは、前の作品(『orange-オレンジ-』)で、全然違う立ち位置でお会いしてるんです。僕の出番は数秒みたいな感じで、桜田さんはメイン。そのとき、現場で初めてちゃんと話しかけてくれたのが桜田さんです。普通なら相手にしないと思うんですよ。

桜田:そんなことないでしょ。

笠松:いやいや、メインの人たちといるほうが落ち着くはずです。でも桜田さんは関係なく気さくにご飯に連れて行ってくれたりしてすごく助かったんです。そこから今回、慎平と黒やんで共演できることになり、あのときお世話になったからこそ、本気でぶつかろうと。嫌がられても、ガンガン行こうと思いました。そのきっかけを作ってくれたのは桜田さんです。

「病的な感じのゆかりが結構タイプです」(笠松)

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――そういえば笠松さんは、地味だったり、コンプレックスを持っているような女性が好きだというコメントを読んだことがあります。

笠松:そうなんです。ああいう感じの子、僕は普通に好きです。みんながゆかりはちょっとヤバイとか言っていたとき、僕もちょっと合わせたりしてましたけど、監督と一緒にご飯を食べているときに、「実はああいう子、タイプです」って話しました(笑)。派手な子は苦手なんです。

桜田:僕は映画ベースのゆかりで来られたら無理だよ。こっちが何も悪いことをしてなくてもあの感じだったら、ちょっと無理。僕はあくまでもゆかりの本質的な部分が好きだから(笑)。

――おふたりは仕事と遊びのバランスを考えることはありますか?

桜田:僕は両方に対してあまりスイッチがないというか。仕事が遊び場みたいなところがあるから、あまり考えたことはないですね。嫌なことがあったときだけ、「まあ、仕事だから、やるっしょ!」とかって仕事ぶったりしますけど(笑)。

笠松:僕は仕事優先です。仕事のない時期が長かったので、ひとつひとつ出られるものは、いまはとにかく嬉しいです。この先どうなるか分からないですけど、今はプライベートを削ってでも頑張りたい。そんな自分の状態に酔っているところもあります。

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