おぎやはぎが語る、NHK「オンエアバトル」に救われた過去
よしもと、松竹芸能、ホリプロ、ナベプロなど、数多くの芸能事務所がしのぎを削る、昨今のお笑い業界。
そんななか人力舎といえば、アンジャッシュ、アンタッチャブルなど多くの人気タレントを抱える芸能事務所。ところが、『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)がスタートするまでは厳しい状況が続いていたようです。
3月28日に放送された『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)で、パーソナリティーである矢作兼さん(47)と小木博明さん(47)が“オンエアバトルと人力舎”の関係性について語り、ファンのあいだで話題になっています。
一夜限りで『オンバト』復活! メンバーは…
『爆笑オンエアバトル』は、1999年3月~2010年3月まで放送されていたお笑い番組。その内容はエントリーされたお笑い芸人が漫才やコントなどを披露し、会場の観客から面白いと評価されたネタだけが番組で放送されるというシンプルなものです。
そもそもおぎやはぎの2人からこの話が出たのは、3月24日に一夜限りで放送された『爆笑オンエアバトル20年SPECIAL』に出演した経緯があります。そこには人気全盛期に活躍したお笑いコンビ10組が出演。
その顔ぶれを見ると、ドランクドラゴン、北陽、アンジャッシュ、東京03、おぎやはぎ……と、実に全体の半分が人力舎所属の芸人という少し異様な光景でした。
冒頭のラジオ番組のなかで小木さんは、「あれ(オンエアバトル)で人力舎っていうのが世に広まった気がする」と当時を回想。これに矢作さんも「本当にね、人力舎はオンエアバトルさまさまだった」と共感していました。
おぎやはぎが称賛する番組ディレクター
さらに矢作さんは、「テレビ業界っていうのはさ、大きい事務所の方が有利とか。そういう噂とかあったりしてさ」と芸能界に、いささかの不信感があった若手時代を振り返り、続けて「そのなかで、オンエアバトルだけはガチなのよ」と番組に厚い信頼があったことを告白。
相方の小木さんはこれを受けて、「オンエアバトルの総合演出やってる岡澤(正樹)さんっていうのが、いろんなライブを見に行くんだよ」「オーディションで呼ぶわけじゃなくて、自分の足で回って見て、面白いと思ったの(芸人)を呼ぶ」と、当時番組ディレクターだった岡澤正樹氏の行動力を称賛。「頭上がらないよ」と自分たちを救ってくれた感謝の思いを口にしていました。
同時代に放送されていた『エンタの神様』(日本テレビ系)、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)など人気のネタ番組はすべてオーディション形式。そもそもディレクターが名も知れぬ若手芸人に直接オファーして回る番組など皆無といっていいでしょう。