1レべル上の英会話を目指すなら、知っておきたい「Intersect」の意味
みなさんはIntersectという単語を知っていますか? もしくは使ったことがありますか?
Intercept(インターセプト)と似た単語ですが、全く別の単語です。
Interceptはサッカーなどで「パスをインターセプトする」と言いますし、例えばアメリカのホワイトハウス上空に軽飛行機が誤って侵入してしまい、空軍の飛行機が「インターセプト」したりします。「妨害する」「迎撃する」「(ボールなどを)奪う」の意味があります。
あまり馴染みのないIntersectの意味
【第29回】Intersect
それに対して、Intersectは、あまり馴染みがないのではないでしょうか? 意味は「横切る」「交差する」「交わる」などがあります。交差点をIntersectionというのはご存知かもしれません。この単語の動詞形と考えると、覚えやすいかもしれませんね。
This town is intersected by the river.と言えば、「この町は川によって分割されている」という意味。「町の東西が川で分割されている」などと表現することはよくあります。川ではなくても、高速道路や線路かもしれません。
図面を見ながら話すときに、These five lines intersect at this point.「これらの5つの線がここで交わります」とも言えます。これらはどれも目に見える形で「分割」や「交差」があります。
しかし、Intersectはもっと概念的なものにも使えます。ただ、その意味でIntersectを使いこなしている日本人の英語学習者は多くありません。ちょっとできる、1レべル上の英語を話すことを目指している人々にとっては、使えるようになりたい用法です。
実際にintersectを使ってみよう
いくつか例を上げましょう。
During our discussion, John and Cathy’s ides never intersected.
はどのような意味だと思いますか?「話し合いの中で、ジョンとキャシーの考えは『交差しなかった』」ですから、平行線で終わったという意味です。
Our business is where high quality customer service and technological knowledge intersect.
はいかがでしょうか? 「私たちの仕事は、高いレベルの顧客サービスと技術的な知識が『交差する』」ですね。つまり、両方が求められているということ。
通常であれば、顧客サービスというソフトなビジネスと、技術というハードなビジネスは、別物と捉えられがちで、それぞれの方向性を持ち、それぞれの領域で切磋琢磨されます。そうではなく、両方が求められているというわけです。2つの方向性が交差する様子をイメージするとわかりやすいでしょう。