埼京線が遅延する日数・長さに驚き。遅れる原因は?
埼京線はどのくらい遅延してるのか?
では、その遅れの実態はどのようなものなのか。前出の国交省の調査では、さらに遅延時間ごとの詳細なデータを出している。それによると、埼京線では「10分以下の遅延」が6.9日、「10分超~30分以下」が8.6日、「30分超の遅延」が2.6日となっている。
10分以下の遅延はその原因の大半が乗降時間の遅延によるもの。つまりは、あまりに混んでいるから駅での乗降に時間がかかりすぎて少しずつ遅れていってしまう……というわけだ。
実際に埼京線は混雑率185%という首都圏屈指の混雑路線。それがストレートに遅延につながっているのだろう。
「30分超の遅延」が2.6日もあるナゾ
ただ、一方で気になるのが2.6日という30分超の遅延日数。これは宇都宮線・高崎線の2.7日に次ぐ2番目に多い数字だ。
30分を超えるような長時間の遅延は、すなわち長い時間電車の運行がストップしたことを意味する。その原因となるのは人身事故や線路立ち入りなどだ。
ところが埼京線は多くの区間が高架線。踏切から線路内に侵入して轢かれてしまうような事故は起こりにくい。ホームドアが未設置という事情もあるから、駅からの飛び込みというケースもありうるにせよ、埼京線の長時間遅延の多さは少々ナゾである。ここでまた、利用者の声を聞いてみよう。
「なんか多いですよね。人身事故なのかなんなのかわからないけど」(30代・男性)
「そういえば、よく聞きますね。高崎線の影響で遅延している印象です」(20代・男性)