YouTubeに出現した「ていねいな暮らし」の居心地の悪さ
──平成もまもなく終わろうとしている。
本連載では、1990年生まれの放送作家、白武ときお(@TOKIOCOM)と、1989年生まれの編集者もてスリム(@moteslim)が、日々ネットを騒がし、報じられるニュースを縦横無尽に取り上げる。
2人が、今回注目したのは、ゲームとSNSに吸われる時間、お笑い第七世代、ていねいな暮らしYouTuberについてだ。
オープンワールド型のゲームが終わらない!
もてスリム(以下、もて):今回からは、最近の流行りのことだったり、お互いに気になっていることを話していけたらと思います。白武さんは最近どうですか?
白武ときお(以下、白武):最近はPS4で発売された『キングダム ハーツIII』を仕事の合間にやってますね。楽しいですよ。
もて:ゲームは昔から結構やってるんですか?
白武:いや、そういうわけでもなくて。「キングダムハーツ」シリーズでは昔遊んでて、久々に新作が出たからやろうと思ったんですよね。でも遊んでるとキリがないんですよ。ゲームって努力すればするほど強くなっていくんですよね。努力のしがいがあります。
もて:努力と結果が直結してるのは気持ちいいですよね。
白武:しかもいまのゲームって終わらないんですよね、ぜんぜん。延々とゲームの世界のなかにいられるようになってる。
もて:オープンワールド型のゲームは、最近話題になってる印象があります。Wii Uの『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』やPS4の『Marvel’s Spider-Man』はぼくの身の回りでも結構夢中になってる人がいましたね。
白武:『バイオハザード』『ゼルダの伝説』『スマブラ』とキリがないんですよね……(笑)。今年は新作の『ポケモン』もありますし。仕事や生活に「やりがい」を感じられてない人はゲームばっかやっちゃうのわかりますね。現実世界のレベル上げは大変なんで。面白いから別にいいんですけど、すぐ時間がなくなっちゃいますよね。
SNSとの付き合い方を見直さないと
もて:終わりがないという意味ではソシャゲもそうですけど、ソシャゲには手を出してないんですか?
白武:やったことはありますけど、あんまハマりませんでしたね。延々とやる気にはならなかったというか。テレビのディレクターさんはハマってる人多いですね。会議中でも、ほかの人から見えないようにやったりしてて(笑)。
もて:会議中も(笑)。
白武:長い会議が多いから、いまの時間は聞かなくていいやって感じでこっそり遊んでる人が多いんですよ。芸人さんも多いかもしれません。出番までの待ち時間が多いから。
もて:時間を潰すためにやってる人も少なくないのかもしれませんね。
白武:ぼくはどちらかというとSNSやウェブメディアの記事を読んで時間を潰すことが多いです。それに意味があるのかどうかはちゃんと考えたほうがいいのかもと思いつつ何回もスクロールしてしまいます……。
もて:SNSが日常に深く入り込んでしまったせいで、細切れに時間が消費されてしまうようなイメージはありますね。常に意識の片隅にあって、少しでも空き時間があるとつい見てしまうというような。
もちろんそれが有意義な時間になることもありますが、ちゃんと腰を据えて考えごとをするみたいな時間をとりづらくなっている気もして。個人的にはSNSとの付き合い方を見直さないといけないなと思っています。