実家ぐらしの男はモテない?「実家出ない宣言」して貯金500万円の20代が反論
15歳で親元は離れた男性の意見
一方、高校1年生の時から親元を離れ、現在は24歳の男性、薮田重彦さん(仮名)の意見も聞きました。
「僕は小さい頃から柔道を習っていて、中学卒業と同時に福岡県から関東の高校に進学しました。寮生活だったので、完全な自立とは違う気もしますけど。15歳で地元を出てから、正月や成人式などを除き、地元には帰っていません。就職もこっちでしています」
15歳という若さで自立をした彼は、「親と離れた後の寂しさを経験することも大事な気がする」と言います。
「寮生活の時は仲間や先輩がいて、賑やかでした。でも、時々ふと寂しくなったりしましたよ。中学の同級生はみんな親の料理食べて、休みの日はどっか行ってるんだろうなとか思うと、『帰りたい』と無性にホームシックにもなりました。でも、その感情を一度経験するのも必要な気がするんです。あと、風邪を引いたとき助けてくれる人がいないとか、愚痴こぼす相手がいない辛さとか。
『それ本当に必要?』って真正面から問われたら理屈で反論することは出来ないんですけど(苦笑)。今はホームシックになることはないですが、それは家を出たばかりの時に感じたあの気持ちがあってからこそというか、それで成長できた、大人になれたように自分では思ってますね。気持ちの面で」
スポーツの強豪校に通うため進学をきっかけに上京した例は、特殊とも言えます。ですが、自立した時の心細さや不安は誰にでも共通するもの。その経験をした彼からは、24歳の年齢を感じさせないような逞しさが見られたような気がしました。