20代の年収が高い企業1位の「アクセンチュア」。それでも社員が不満に思うこと
年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」が今年1月、「20代の年収が高い企業ランキング」を発表した。1位に輝いたのは外資系総合コンサルティング企業「アクセンチュア」で、20代の平均年収は610万円(※)となっている。
本調査は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり「キャリコネ」に20代のユーザーから10件以上の給与・残業情報が2017年4月1日から2018年3月31日の間に寄せられた企業を対象としている。
2位以降はどのような企業がランクインしているのか? また、1位のアクセンチュアはどのような会社なのか? 紹介していこう。
※本ランキングでの平均年収とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した給与情報から算出したデータとなる。
同年代の平均年収の倍以上
「20代の年収が高い企業ランキング」では、1位のアクセンチュアに続き、2位が日立製作所で562万円、3位がトヨタ自動車で542万円という結果になっている。アクセンチュアは2位に約50万円の差をつけての1位を獲得。
なお、国税庁が発表している「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の20代前半の平均年収は約262万円、後半が約361万円。20代前半の平均年収と比べるとアクセンチュアの平均年収は倍以上となっている。
10位の東芝においても496万円で、同年代の平均年収よりも100万円以上高い。ベスト10には日本を代表する大企業の名前が並ぶ結果になっており、収入面における大企業の魅力を再確認できるランキングとなっている。
アクセンチュアとはどんな企業?
20代で最高年収を獲得したアクセンチュアとはどのような会社なのだろうか。
アクセンチュアは世界52か国、200都市以上で展開している「総合コンサルティング会社」。世界中で従業員数は約46万9000人におよび、2018年8月時点の売上高は、396億USドルで日本円で換算すると約4兆3839億円。
日本では1962年には事務所を設立していたが、株式会社化したのは1995年で約30年前のことになる。東京都港区赤坂に本社を置いており、日本での従業員数は2018年12月1日時点で1万1000人以上で、資本金は3億5000万円。
世界120か国以上で顧客を持ち、取引規模上位100社のうち98社は10年以上関係を継続している。また、40以上の業界に対応可能という点も、総合コンサルティング会社としての強みとなっている。