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リクルートOBがスナックを開業「ゆるい人脈でビジネスに繋がる」

暮らし

女性はもっと現実的でムダ遣いしない

 お店の利用の仕方で男女差はあるのだろうか。堀内氏は「男性はゆっくり癒されに来ている印象」と語る。

「特にこのお店は上場企業の幹部のお客さんも多いですが、男性はどちらかというとゆっくり癒されに来ている印象ですね。女性は癒されたいというよりはおしゃべりして騒いで発散したいという感じ。

 男性は外でご飯を食べてから来店するパターンが多いですが、女性は男性よりも早い時間帯に来て、ピザの出前やワインを持ち寄る方も少なくないです。持ち込みOKなので」

 男性の場合、酔いがまわるとつい財布の紐が緩んでしまい、あとで後悔することも珍しくないが、女性はもっと現実的で飲みの席でもあまり無駄遣いしないようだ。

スナックでビジネスの世界が広がる

スナック

ハキハキした感じを出すと若い人はスナックで可愛がられる

 堀内氏によれば、オックスフォード大学の研究に「行きつけの飲み屋がある人のほうがそうでない人より幸福度が高い」というものがある。

「飲み屋はゆるい人間関係がつくりやすい。特にスナックはママが気軽にお客さん同士を紹介することはよくありますし、ビジネスに限らず、いろんな人と知り合いやすく世界が広がると思います。

 初めから近すぎない適度な距離感も魅力です。奢られるときに『ご馳走になります!』とか言って、ハキハキした感じを出すと若い人はスナックで可愛がられるでしょうね」

 時に大人の社交場とも形容されるスナック。ブームの背景には普段の職場や友人との関係とはひと味違う、スナック特有の魅力があるようだ。

これで完璧!若者のためのスナック入門マニュアル

 しかし、ひと昔前に比べ、若い人たちの利用も急増しているとはいえ、スナックのメインの客層はやはり40~50代。銀座にある堀内氏のお店も「若くて30代半ば」とのことで、数としてはまだまだ多くない。

 20代のbizSPA!読者には少し尻込みしてしまいそうだが、スナックデビューを果たすにあたり、意識すべきポイントを教えてもらった。

「ママやお店の雰囲気もそうですが、何よりも客筋を見るのが大切。店の立地や外観はあまり関係ないです。最初は常連に知人がいるならその人に連れて行ってもらうのもいいですが、せっかくスナックに行くなら一人で行くのがオススメですね。

 お客さんが少ない開店直後の早めの時間なら、じっくりお話もしやすく、お店に馴染みやすいでしょう。入ってみて客層や雰囲気がしっくりこなければ、いきなりボトル入れる必要もありません」

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