マクドナルド、奇跡のV字回復。どん底を経験した社員の声
不祥事が相次いでいた2015年度の社員の口コミは…
マクドナルドでは年に2回、全国の店舗で働く14万人にクルー満足度調査を実施しているという。2018年6月の調査では満足度は84パーセントとなっており、その数値に対して「まだまだです。」との広告を作っている。労働環境の改善に対する意識は高いといえるのではないだろうか。
一方、不祥事が相次いでいた2015年度の口コミでは、社員の報酬面への影響も伺える。
「売上の低迷、利益の減少があり、特にボーナスに影響していて厳しい状況です。最悪期は、乗り越えましたが今後の売り上げと利益率改善が報酬にどうなるかというところです。
アルバイトの採用難で募集時給あげている分、利益が低下しています。あとは、食材の原材料のコストが大きくなってきています。この人件費、食材のコストが報酬につながる課題です」(店長/40代後半男性/正社員/430万円/2015年度に関する投稿)
不祥事のさなかでも「復活は可能」の声
また、不祥事が続いていたころであっても業績や将来性に対し、前向きに考える社員もいたようだ。同じく2015年度の口コミを紹介したい。
「今後の展開においてはイメージダウンが激しいため、メニュー展開と店舗の人員を増やしてイメージアップが必要です。また、他業種へのプロデュースを積極的にし、収入と従業員が多岐にわたって活躍できる場所の提供をすべき。
今後の株主の移行がキーになると思います。優秀な人材が多いので十分、復活は可能です」(営業マネージャー/40代前半男性/正社員/600万円/2015年度に関する投稿)
見事な復活を果たしたマクドナルド。「我々の旅はまだ終わっておらず、満足などしていない」というカサノバ氏の発言のとおり、新たな挑戦にも期待したい。
<TEXT/菅谷圭祐 データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>