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「目的地に到着する」を英語一言で説明できる?

コラム

「目的地に到着」以外の使い方も

目標

 Make itのもうひとつの意味は、「目的地に到着」ではなく、「目標の達成」。

 例えば大学でHe made it on the Dean’s List.というと、成績優秀者のリスト(Dean’s List)に名前が載った、ということ。She made it to the senior advisor position.と言えば、シニアアドバイザーの役職まで上り詰めたということ。

 これも1つ目の例と同じように、何かを達成するための道のりの終点に到着した、とイメージするとわかりやすいでしょう。

 目標の達成でMakeを使うという観点から考えると、Self-madeという表現もありますね。「叩き上げ」の訳語としてよく使われます。Self-made manとかSelf-made womanというのは、叩き上げで、個人の努力を基に頑張って成功を成し遂げた人について使われる表現です。

 一生懸命に自分で本を買って勉強をしたとか、長年に渡って実践を積んでやっと一人前になった、などという場合には使える表現。誉め言葉として使うことができます。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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