少年院には3回入所…23歳で年収1000万円・トップ営業マンの壮絶な過去
高校の退学をきっかけに暴走族へ入る
高校へ入学するも、わずか3ヶ月という早さで退学。タバコが原因の謹慎中にレジ強盗をしたのが発覚して自主退学を迫られた望月さんは、ちょうど同時期に小学校時代からの親友J君の誘いで暴走族へ入りました。
「高校を退学してからは、J君をきっかけに知り合った仲間の家を転々としながら遊び歩いていました。12時頃に起きてはみんなで空き巣をしたり恐喝をしたり、稼いだお金で脱法ハーブや大麻に手を出したり。
飽きてきたらカラオケやボウリング場でたむろして、深夜3時には寝るといった生活でしたね。暴走族の先輩たちに教えてもらいながら、盗んだバイクを改造したりもしていました」
そんな日々を過ごしていたさなか、高校を退学してから約半年後。空き巣や傷害、恐喝、バイクの無免許運転といった罪を重ねた望月さんは、初めて少年院へ入ることになります。
初めての少年院での生活は「日によって違う」
「少年院では朝は7時に起床して掃除や朝食を済ませたあと、午前中は社会での仕事を覚えるための“職業訓練”がありました。午後は昼食を済ませて、再び“職業訓練”が続いたり、体育の時間があったりと日によって違うんですよ。
夜になると夕飯後に日記を書いてから、日替わりの対象者について意見を言い合う“助言制度”があり、就寝といった生活を毎日繰り返していました」
出所直後は「悪いヤツと関わっちゃいけない」と強く心に念じたと、望月さんは振り返ります。しかし、父親のすすめで埼玉県にあるエアコンの設備会社へ就職したのもつかの間、わずか1か月で再び故郷の山梨県へと戻りました。
山梨県へ帰り、また「元の生活に戻ってしまった」と語る望月さん。その背景には見知らぬ土地で働き始めたことによる“孤独感”もあったと振り返ります。