少年院には3回入所…23歳で年収1000万円・トップ営業マンの壮絶な過去
人にはそれぞれ、さまざまなドラマがあるもの。今回話を聞いた望月優矢さん(23歳)はかつて3度にわたり少年院への入所を経験した一人です。
現在は、分譲マンション向けの設備会社・森口建設株式会社で年収約1000万円のトップ営業マンとして活躍する望月さんですが、自身の更生を経て「当時の経験が今になって活かされている」と話します。
虐待を受け、故郷の養護施設へ
山梨県で生まれた望月さんは、3歳になる頃に両親が離婚。その後、親戚の家を転々とする中で虐待されていました。
「両親が離婚してからは京都や静岡、東京と親戚の家を転々としていました。小学2年生の頃、江戸川区にある母方のおばさんの家に預けられていたときは、門限が17時で、少しでも遅刻すると枕を表に出されて『お前はそこに寝てろ!』と怒鳴られました。
ある日は灯油をかけられ、ライターを持ったおばさんに追いかけられ、怖くて走って逃げた思い出もあります。そんな状況を見かねた父のはからいで、小学3年生からは山梨県に戻り、養護施設で過ごしていました」
「顔以外ならどこを殴ってもいい」スパーリング
中学校を卒業するまでは、故郷の山梨県にある養護施設と学校を行き来する生活だったという望月さん。ハンドボール部で活躍するかたわら、「仲間とのケンカに明け暮れていた」と言います。
「中学に入ってからは、先輩と後輩の関係が小学校時代よりも濃くなっていったかもしれません。授業を受けない日があっても部活動は真面目にこなしていて、あとは、先輩からのすすめで万引きやバイクを盗んだり、顔以外ならどこを殴ってもいいという試合形式のスパーリングに打ち込んでいました」
ハンドボール部の強豪校に入ったことから、高校にはスポーツ特待生として進学。すでにだいぶ荒れていた望月さんの生活ですが、さらにそこからマイナスの方向に転がり始めていきました。