明石前市長暴言、行政による“地上げ”の難しさを不動産業界人が語る
スゴいお金持ちなのに意外とせこい
一方で、かずお君も「『地主お世話係おじさん』のお仕事でさまざまな地主様と出会いました」と教えてくれました。
「スーパービジネスマンタイプもいれば、社会に一度も出たことのない、パジャマで銀行に行くおじさんもいます。ご機嫌ななめの時に伺うと犬をけしかけられたりしましたし、商談中に突然入れ歯をはずして机の上に置いたりする方もいます。
スゴいお金持ちなのに神戸屋のパンバイキングのみをオーダーして20個くらい食べたりするんです。私も同じ量を食べなければいけません。自分の常識がいかにちっぽけなものかを思い知らされましたね。
そういうさまざまな背景を持たれた方とお付き合いをし、信頼を勝ち取り、虎の子の不動産を売っていただき、長年住んだ家を移ってもらうわけで、これを市民のために仕事されている公務員の皆様には頭が下がりますね」
私たちが街で見かける、新築マンションや拡幅された道路、誕生の裏で様々な人間ドラマが繰り広げられているのです。
<取材・文/栗林篤>
【かずお君 @kazuo57】
建物建てたり、地主さんのお世話したり、受話器を部下の頭にガムテープで固定したりと色々忙しい日々を過ごしています
【リチャードホール @okirerebc】
全宅ツイ関西支部 法人間の売買仲介を主な生業としております。自他共に認めるサンドバックで、毎日売主と買主に原型が分からなくなるまで殴られています。早く人間になりたい