民放との年収差はどのくらい？

　なおYahoo!ファイナンスによると、民放の主要放送局（日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ東京の各社ホールディングス）を含めてもっとも平均年収が高いのはTBSホールディングスで、1632万円（平均年齢51.5歳）となっている。

　もちろん、同社はTBSグループの統括会社であるため、放送局単体と比べて平均年齢や年収ともに高い傾向にある。

　とはいえ、民放主要放送局の平均年収は、いずれもNHKの課長クラスを上回る1000万円以上。この点からも民放との性質の大きな違いが伺える。
　世間一般よりも「高い」と批判されることもあるNHKの給与だが、民放よりも安いわけで、判断の難しいところだ。

社会人歴より“協会人歴”？ 社員の声は…

NHK職員採用情報ページより

　NHKは、スポンサーを募る民放各社の経営方法とは大きくことなっているためか、独自の社内風土が醸成されているようだ。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーの情報をもとに見てみたい。

「社会人歴は関係なく、協会人生何年目か、というのが優先される。競合他社でやってようがそれは関係ない。実力があって転職を考えている人にはこの会社は合わないかもしれない。

　出世はやはり新卒で入ってる人のほうがする。ただ上司に特別、気に入られればその限りではない」（映像制作／20代前半男性／正社員／新卒入社／3年未満／投稿時に在職／300万円／2017年度）

　他社でのキャリアや実力は出世の要因にはならないこともあるようだ。