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慶應卒、“フリーランスの企画屋”がバズるイベントを生み続けられる理由

ビジネス

フリーランスとして生きのこるコツ

――企画の運営やランディングページ、ウェブサービスの制作で実際どれほどの収益があるのでしょうか。

堀元:ぶっちゃけると、売り上げベースで22万円ちょっとですね。それでも、食事をおごってもらったり、生活費もいろいろ工夫しているので十分に生活できています。

――フリーランスとしては比較的安定して収入を得られていると思うのですが、何か秘訣はありますか。

堀元:基本、僕は企画屋としてイベントをプロデュースしているのですが、毎回100%のものを生み出すというよりは、なんでも器用に70%くらいこなせるというのが僕の強みのひとつだと思っています。

 あと、自分で言うのも変ですが、かわいげがあることでしょうか。ちょっと生意気なことを言ってみたりして、相手の印象に残るようにしています。本当はすごい根暗で人と話をするのも嫌な人間なのですが、そこは「そういう仕事だ」と割り切ってやっています。

アーティストとして残るものを作りたい

堀元見

面白い若手と協力しながら一緒に成長したい

――今後の展望についてお聞かせください。

堀元:アーティストですかね。解決したい社会課題とかはないんですけど、自分の感じる面白さを作品化して社会に送り出したい気持ちは強いんです。今もダンゴムシが恋愛するというゲームを作っていたり、「ケナス」というウェブサービスを作ったりしています。作品として後々まで残るものを作りたいと考えているんです。

 イベントの企画に関してもどのような評価を受けるかも含めてひとつの作品になるのではないかと思っています。後はそこまで意識してはいませんが、ジャンプ力に定評のある前田君とか、そういうちゃんと面白い若手と協力しながら一緒に作品を作ったり、ともにクリエイターとして成長していけたらいいなとは思っています。

――そのあたりのモチベーションはどこから来るのですか?

 昨今のブログ界もそうですけど、つまらない人間がもてはやされているのが嫌なんです「キャ〇テン〇ャック」とか。佐藤ねじさんとか借金玉さんとかのように、本当に面白いコンテンツを作る人が評価されてほしいと思っています。

特集・ミレニアル世代の起業家たち

<取材・文/小林たかし 撮影/シルバー祐真>

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。

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