スマホはいつまでOFFにすべき?20代がお葬式でやりがちなバッドマナー
祭壇前のドキドキを避ける2つのポイント
次の「難関」は祭壇前のお参りです。
実はお年を召した方でも焼香の作法は前の人を見て真似をするというケースが多いです。みなさんもいざとなれば、そうしてください。
厄介なのは閉式時間直前に到着してしまい、自分以外の全員のお参りが終了している状態のとき。到着してすぐに祭壇前に誘導されて親族全員が見ている前でお参りをしなくてはならなくなります。
仏式の焼香ならまだ良いのですが、これが神道の玉串奉奠(木の枝に紙をつけたものを供える)や、キリスト教の献花(一輪のお花を供える)だったりするとあなたは尋常でないくらいの冷や汗をかくはずです。
こんな状況を避けるためには、
・できれば時間に余裕を持って参列する
・事前に宗派とその作法を把握しておく
ことをオススメしておきます。
国内のお葬式の8割を占める仏式のお葬式の場合、特に心配はいりません。ざっくり言うと遺族に頭を下げて、祭壇に頭を下げて、抹香というお香をつまんで、灰にまぶして手を合わせるだけです。
お葬式でスマホはいつまでOFFにすべき?
インターネットでいろいろ調べると、仏教でも宗派によって焼香の回数が違うという話が出てきます。浄土真宗でも本願寺派は1回だが、大谷派は2回というふうに。なかには不安になる人もいるでしょう。
結論から言うと、お葬式の現場では焼香の回数を気にする必要はありません。なぜなら故人の宗派だけではなく、参列者側の宗派に則った回数で行ってもよいというルールがあるからです。
誰もあなたの宗派は知らないはずなので、焼香の回数を気にする必要ありません。1~3回のうち、いずれかで結構です。それよりも作法を気にするあまり、お参りは故人の弔うために行っているのだ、というもっとも重要なことを忘れないようにしてください。
冒頭でスマホの話をしましたが、私が若い参列者のマナーで一番気になるのは、開式までの待ち時間の間に式場内でスマホを開くことです。
映画館ならありふれた光景ですが、故人を偲ぶ場にはそぐわないです。どうしてもメールチェックや調べ物をしなければいけないとき、開式前であればお手洗いで手早く済ませてください。
以上、20代がやってしまいがちなお葬式のバッドマナーでした。
<TEXT/赤城啓昭>