しょっぱい汗はクサい!? 20代ビジネスマンの体臭ケア
もしも自分が周りに対していやーなニオイを発していたとしたら……。
体臭ケアはビジネスシーンにおいても重要なマナーのひとつです。しかし、誰もが避けたいものでありながら、原因や正しい予防法はあまり知られていません。
気になるケアの方法について、内科医であり認定産業医の桐村里紗さんに聞いてみました。
汗がしょっぱかったら体臭の黄信号!?
まずは体臭の原因として一般的な汗について。「働き服向上委員会」(花王 リセッシュ)の賛同メンバーでもある桐村さんはこう解説します。
「汗そのものは本来サラサラしていて、ニオイを発するものではありません。ただ、状態によってはニオイの原因になっていることも。ひとつの目安として、汗がしょっぱく、ベタベタしていれば体臭の原因となっているかも」
「汗がしょっぱい」とは、どういうことなのでしょう。
「体臭の原因となるミネラルや有機成分を含むことで、ネバネバとしたしょっぱい汗になります。この汗そのもののニオイを“汗臭”と呼びますが、定期的に汗をかくことによって予防可能です。忙しくて運動ができない場合は入浴、サウナでも大丈夫ですよ」
実はあなたも? 20代でもピークの早期加齢臭
桐村さんによると20代が気をつけなければならない体臭は汗臭だけではない。その名も「早期加齢臭」。若いのに加齢臭とは……いったいどういうことなのでしょうか。
「体臭として有名なものとしては“加齢臭”がありますよね。加齢臭が発生するのは40代以降なので、若い年代では気にしないかもしれません。しかし生活習慣次第では30代をピークに、20代からでも早期加齢臭というニオイが発生します」
しかも驚いたことに、早期加齢臭は40代以降の加齢臭よりもニオイがキツイのだとか。株式会社マンダムの調査では、加齢臭の元となるニオイをかいだ女性の72.5%は不快ではないと回答。
「加齢臭は枯草のようなニオイなので、嫌がる女性は実はそこまで多くはないんですね。しかし、早期加齢臭は脂が酸化したようなニオイ。これは加齢臭と違って多くの人に嫌がられるニオイです。
早期加齢臭の原因となる皮脂の分泌と酸化は、特に男性のほうが多くなります。20代、30代のビジネスマンの方は取引先や同僚に不快感を与えてしまわないように、特に気をつけたいです」