「芸人になるため公認会計士になった」24歳同士の超インテリ芸人コンビ、その驚きの勉強法とは?
高学歴の秘密は怪しい「記憶術」!?
――そこまで勉強ができるのは何かコツがあったんですか?
一平:シンプルですが、僕は授業をがっつり集中して受けていました。あと、青い文字が集中力と記憶力をアップすると科学的に証明されているらしいので、テスト勉強は青いペンだけ使ってみたりしましたね。
星野:僕は「記憶術」という大量暗記の方法を習得しているんです。よく、少年漫画誌の最後のページに「これで君もナンバーワンになれる!」みたいな謳い文句で載っているような、ちょっと怪しい教材があるじゃないですか。それを購入して、みっちりやり込んだら、大量暗記できるようになったんです。
一平:集中力を上げる装置みたいなのも買ってたよね。あれ、いくらだっけ?
星野:アルファー波が出る機械ね。4万8000円だったかな。ヘッドフォンから出る音を聞くだけなんだけど、なんだか暗い気持ちになるからやめた(笑)。
一平「芸人のバイトはもっと工夫したらいいのに」
――中学、高校、大学と、いわばインテリ集団の中で過ごしてきた2人ですが、芸人仲間たちにギャップを感じたりすることはないですか?
星野:これはバイトを掛け持ちしている芸人さんに言いたいのですが、確定申告をしていない人が多すぎる! 僕は今、一生懸命確定申告の布教活動をしているところです。
一平:あと「売れないうちは、バイトをひたすらやって日銭を稼ぐのが当たり前」みたいな固定観念があるんですよね。時給1000円のバイトで月に15万円稼ぐとすると、150時間労働しているわけです。一般の正社員の平均労働時間が160時間くらいだから、あんまり変わんないじゃん、と。
芸人としてのスキルアップができるバイトを選ぶとか、時給の良いバイトを探して労働時間を縮めるとか、もっと工夫したらいいのになって思います。僕は、某大手IT企業にバイトとして入り、今は契約社員としてマーケティングやリサーチ業務をやっているのですが、芸人との兼業ということで、勤務時間はかなり柔軟にさせてもらっています。
――2人ならではの意見ですね。最後に今後の目標を教えてください。
一平:僕はお笑いに限らず、マルチになんでもやっていきたいです。情報番組のコメンテーターや、役者にも興味があります。でも、情報番組に先に呼ばれるのは公認会計士の星野なんだろうな(笑)。ただ、星野は芸人気質の人だからお笑い以外のことはあまりしたくないタイプかも。
星野:そうですね。僕は深夜ラジオを持つことが夢です。昔から聞いている『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)や、『JUNK』(TBSラジオ)に出てみたいです!
――なるほど、頑張ってください。本日はありがとうございました!
<取材・文/鴨居理子>