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怪しいイベサーに憧れる大学生の心理「綺麗なコが見たことない服で…」

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関係者へのあいさつ回りに強制参加…

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 学生のイベントサークルの闇は深い。過去、学生イベントサークルに所属していたという伊沢晏奈さん(24才・仮名)はイベントサークルについて「いい思い出はない」と一刀両断。

「私が参加していた学生サークルは、大学公認のサークルではなく各大学の学生が有志で作ったイベントサークルでした。クラブ遊びに夢中だった大学2年生の頃に友達に勧誘され所属したんですが、大学の授業やバイトの時間などを削ってクラブのオーガナイザーの方との打ち合わせや飲み会に参加させられました」

 もっともヒドい時は週に4日や5日は朝帰り。「もう体力的に続かない」と就活を理由に脱会を決意した。しかし、サークル側からは「私的な理由で急な脱会は認められない」と、その後も幹部や関係者との飲み会に誘われ続けた。

「なんか、断るのがちょっと怖くて。所属していたサークルのメンバーも大学を辞めてクラブ関連のイベンターになったりしていて『辞める』と縁を切ったら、何かされるんじゃないかと勘ぐっていました」

連絡もすべて無視して携帯の番号も変えた

 やがて知り合いの先輩から「関係者との飲み会に誘われるのは、クライアントのおじさんたちを喜ばせるための、キャバ嬢要員として」であると伝えられた。彼女は、本気で辞めることを決心する。

「最終的には連絡もすべて無視して携帯の番号も変えましたね。今はもう付き合いたいとは思えないです」

 全てが全てではないが、学生主体のイベントサークルは当人同士の揉め事やいざこざが多いのも事実。学生としての本分を、もう一度見直す時が来ているのかも知れない。

<取材・文/小畑マト>

自称ノンフィクションライター。犯罪、薬物、売春などドロドロした原稿をトロトロ書いてます

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