小倉優香「少女漫画はたぶん1冊も読んだことがない」
好きな映画監督は「ギャスパー・ノエ」
――少女漫画というとドS男子なんかがよく登場しますが、ドS女子の役なら面白いのでは?
小倉:あー、そういうのならいいかもしれませんね(笑)。少女漫画って友達の家でチラっと読むくらいはあっても、自分で読んだりはないです。1冊もないかも。『地獄少女』とかは読んでましたけど。映画とか小説のほうが好きです。
特に好きな映画はギャスパー・ノエの作品ですね。『アレックス』とか『カノン』とか『LOVE 3D』とか。全部おもしろい。最初に『アレックス』を観て、泣きそうになって、ほかの作品を観たら、全部おもしろくて。インタビューもおもしろくて、この監督自体が好きなんだなと思いました。
――小説はどんなものを?
小倉:小池真理子さんが好きで、ずっと読んでいたんですが、最近は人からもらったり勧められた本を読んでいます。そうしたほうが、自分からは読まないものとも出会えますし。近いところだと村上春樹さんの『風の歌を聴け』『1Q84』とか、カズオ・イシグロさんの『日の名残り』を読みました。
――その辺は、今まで読んでこなかった?
小倉:読んでなかったです。なんだろう。名前がすごく有名な作家さんって、中高生が読むような単純な作品というか、ゲーム感覚の小説なんかを書いているようなイメージで。ちょっと偏見があったというか。だから今まで手を出していなかったんですが、めっちゃ本格的で、舐めてました(苦笑)。
“ぐらちゃん”の印象が強いと、私だって気づかないかも
――ブログでダイエット宣言されていましたが、『レッド・ブレイド』の撮影はそのあとでしたよね?
小倉:トレーニングでめっちゃやせました。そのときはちょうどテレビドラマの「チア☆ダン」もかぶってたんです。だから運動ですごく痩せたんですけど、終わったらまたちょっとずつ戻ってきちゃってるので、また運動しないとなと思っています。
――もともとダンスをされていましたし、スタイルもいいので、アクションがお似合いです。またこういうスタントには挑戦したいですか?
小倉:そうですね。今回は忍者アクションでしたが、『チャーリーズ・エンジェル』のような王道の、アクションというとパッと思い浮かぶようなものもやってみたいです。
――小倉さんへはグラビアの印象が強い人も多いかと思います。本作でこういう新しい面を観てもらえたらという注目点を教えてください。
小倉:基本的に全部です。全シーンがイメージとは違うと思います。にらむとか、グラビアではないことだし、グラビアで見せている“ぐらちゃん”(小倉さんの愛称)イメージで私を捉えている人には「誰?」ってなる。写真だけじゃ分からない部分が映っていると思います。
――最後にどんな20代を過ごしたいか教えてください。
小倉:具体的なはっきりした目標を見つけて、そこに向かっていきたいです。今はまだそれを模索中なので、見つけられたらいいなと思っています。
<取材・文・撮影/望月ふみ>