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婚活イベントに月10万円。とにかく結婚したい25歳男の“哀しい”活動報告

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 国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、男性の生涯未婚率はいまや23.4パーセント。約4人に1人の男性が結婚をしない時代です。

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本気で婚活に取り組む秋田大地さん(仮名・25歳)

 そんななかで20代にして本気で婚活に取り組んでいる秋田大地さん(仮名・25歳)に話を聞いてみました。東京近郊の実家に住み清掃員として働いている秋田さんは、結婚を目指して多くの婚活イベントに足を運んでいます。

 なぜ、25歳という若さで“ガチの婚活”をしているのか? 結婚したいのに簡単には結婚できない、その理由とは?

月に10万円以上を婚活に、25歳の婚活ガチ勢

「僕が婚活イベントに行くようになったのは2年前からです。最初は友達に誘われて軽い気持ちで参加したのですが、いろいろな女性と話せるのが楽しくて、徐々にハマっていきました。今では本気で結婚相手を探しています」

 秋田さんは多い日ではイベントを2軒ハシゴすることもあるそうです。

「午前中などの早めの時間の婚活イベントは事前に調べておきます。そこで良い出会いがなければ、すぐにスマホで調べて、申し込み可能な夕方以降のイベントにまた参加したりします」

 まさに婚活ガチ勢ともいえる高い行動力! とはいえ婚活イベントはタダではありません。また、大概は男性のほうが参加費が高く設定されています。秋田さんが婚活に使っている費用が気になるところです。

「お金ですか? どのくらい使っているかあまり考えていませんね……。イベント1回につき参加費が6000円、7000円くらい。女性と仲良くなって二次会の流れになったらそのお金も払わなくてはいけないので、多いときだと月に10万円以上は使っているんじゃないでしょうか」

 秋田さんが主に行く婚活イベントは立食型の婚活パーティーや街コンです。

 過去には出会い系アプリを使用した時期もありましたが、出会いの可能性としては直接会える婚活イベントが一番良いと考えるようになったそうです。

「出会い系アプリだとサクラがいるじゃないですか。結婚に興味のない相手と延々とやりとりをしているっていうこともあります。メッセージするにも課金が必要ですしね。その点、婚活イベントはまとまった金額はかかっても直接顔を合わせられますからね。『次がある』という期待を持つことができます」

 また職場で出会いがないということも、婚活イベントに行く理由のひとつとなっているようです。

「職場がおばちゃんばっかりなので、出会いがないんですよね。もっと出会いの多い職場への転職も考えますが、それは簡単ではないのでやはり婚活イベントに足を運んでしまいます」

 紆余曲折を経てたどり着いた答えが、直接会える婚活イベントだったのです。

25歳で強い結婚願望、その理由は

 ところで、秋田さんはまだ25歳です。晩婚化が進む現代にあって婚活のスタートしては少し早いような気もしますが……。

「僕自身も最近まで結婚をしようとは考えていませんでした。実は過去に付き合っていた女性とも結婚を考えたことはありません。ですがあるとき、還暦を過ぎて身体の具合もあまり良くない父から『孫の顔が見たい』と真剣に言われたんです。親孝行というわけではないんですけれど、それで結婚相手を探そうと思うようになりましたね」

 受け答えもスムーズでコミュニケーション能力になんら問題はなく、礼儀正しく真摯に取材に対応してくれた秋田さん。これだけ婚活イベントに行っていれば近いうちに結婚ができそうな気がします。

「そう思いますよね、でも実際はそう上手くいきません。確かに過去に2人ほど、二次会からいい感じに……、ということもありました。でもそこから交際がスタートしたり、結婚というふうにはなりませんでした。オイシイ思いをするよりも婚活イベントに心を折られそうになることのほうが多いです」

 婚活イベントに心を折られるとは? 秋田さんは婚活での苦いエピソードを話してくれました。

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