ブルース・リーに横山やすし!「唯一無二なニットセーター」の編み物職人を直撃
印象的なニットを生み出し続ける「編み物☆堀ノ内」(@Amimono_Hori)がネットで話題になっている。
一目見たら忘れられないインパクトのあるデザインは、1960~1980年代のカルチャーを中心としたモチーフにしている。これがニットだということに誰もが驚くはずだ。こうした作品を世に出すようになった経緯と、製作裏話を「編み物☆堀ノ内」さん本人に聞いた。
もともとはグラフィックデザイナー
──編み物以外にグラフィックデザイナーをなさっているそうですね。
堀ノ内:そうです。デザインの学校を出てデザインの会社に入りました。その後フリーになって今でも時々グラフィックデザインの仕事をしています。
──どんなものを作っているんですか?
堀ノ内:昔は、音楽関係の仕事が多くてCDのデザインなどをやっていましたが、その後は、教科書や会社案内などのデザインも手がけていました。
競合がいないから編み物を選んだ
──では、編み物を始めたきっかけは?
堀ノ内:CDや書籍が売れない時代になり、仕事が減ってしまって……。「これじゃ食っていけない」と焦りましたね。グラフィックデザイナーとは別の仕事の柱をつくり、稼ぎ口を増やそうと必死で模索し始めました。その後紆余曲折を経て、「編み物でいこう」と決めました。
──それまで、趣味で編み物をされていたんですか?
堀ノ内:いえ、全くやったことなくて、単なる妄想です。編み物どころか、簡単なボタンつけもできませんでした。
──え! 妄想!?(笑)。
堀ノ内:とりあえず、誰もやっていないことをやりたくて、僕がやろうと思っていた編み物は他にあまり競合がいなかったので(笑)。