貧乏でやせたら“仕事で幸運”が!20代俳優の嘆き「また太ったら呼ばれなくなる」
生きていくためには、当然のことながら働かなければいけません。好きなことを仕事にして稼げたら1番ですが、ほとんどの人がそうはいかないんじゃないでしょうか。映画や舞台を中心に活躍している役者である西山遊真さん(仮名・28歳)は、今ではアルバイトもせず生活できていますが、売れない時代も長かったそうです。
高校を卒業して芝居の世界へ
貧乏生活に耐えてこられたのには、ある想いがあったからといいます。
「高校を卒業してから芝居の世界に入って、本業だけで生活できるようになったのに8年かかりました。芝居よりバイトの時間のほうが長かった気がします。まわりの役者は、実家が金持ちで家賃がかからない人や、彼女が水商売で生活を助けてくれてるような人が多くて。バイトをしないで生きていけるから、稽古に専念できるわけです。正直羨ましいなと思っていましたが、その反面で『負けてたまるか!』という気持ちで頑張ってきました」
遊真さんは家賃4万8000円の1Kで暮らし。居酒屋のキャッチとカラオケのバイトの掛け持ちをしながら役者を続けていたそうです。
掛け持ちバイトでかろうじて月収13万
「コールセンターや肉体労働とか、もっといいバイトは他にもあったんですが、日給が良い分シフトに融通がきかない。いきなりのオーデションや舞台が入ればまるっと2週間休むこともあるし……。キャッチは完全に歩合制で出勤は自由。カラオケは深夜だから身体がしんどいけどなんとか両立ができますから」
居酒屋キャッチは日給3000円から良くて1万5000円、カラオケは日給1万円。週3~4日働き、月収は13万円ほどだったといいます。
「家賃、光熱費、通信費を払ったら残りは6万円とか。食費や交通費、あとは役者同士の付き合いの飲み会や知り合いの舞台を見に行ったりで常にカツカツでした」