ゴルフの本質とは?“ボールを打ちに”いってしまう人はNG/三觜喜一
教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
Lesson75 ついに完成!押さえるべき“ゴルフの本質”とは?
【前回を参照】⇒Lesson74
私がゴルフレッスンを生業として20年以上。その集大成として、この連載で語ってきた“ゴルフの真実”を厳選しまとめた『誰も知らなかったゴルフの教科書』という本を出させていただきました。
ゴルフとはとても難しいスポーツです。その本質がどこにあるのか、どうやったら遠回りせずに上達できるのか。そんなノウハウを詰め込んでいます。そこで今回はこれまでのおさらいとして、単行本でも触れているゴルフの本質的な部分を再確認していきたいと思います。
「スイングは回転運動」であることを知る!
ゴルフの本質とは「スイングは回転運動」であるということです。論より証拠、写真のように体の前でクラブを時計回りでクルクル回してください。この回転運動こそがスイングの基本です。
その際のクラブのフェースの向きに着目すると、クラブが真上から真下に向かって動くときに、開いたフェースが閉じていくことがわかります(写真①~⑥)。クラブを速く回し続けようとしたら、誰がやってもこうなるんです。
つまり、スイングではフェースの旋回が不可欠。フェースを旋回させるのはボールをつかまえるためだと思っている人が多いですが、それはあくまで副産物。偏重心のクラブはフェースを返さないと高速で回転させることができません。だからフェースを返さないでスイングすることはあり得ないのです。
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