大谷翔平、大坂なおみが広告塔“大手取引所”が「負債7兆円破産」でビットコインの未来は
暗号資産史上、最大・最悪の倒産劇となったFTXショック。その原因と今後の影響を、債権者でもある億超え投資家らと徹底調査!
暗号資産史上に残る大事件
11月11日は暗号資産史上に残る大事件として語り継がれそうだ。
大谷翔平や大坂なおみをCMに起用するなどして急成長した大手取引所FTXが米連邦破産法11条(チャプター11)に基づく破産申請を行った日だ。負債総額は7兆円。債権者の数は100万人以上に上るとされている。
「2週間ほど前に暗号資産の大半を移したばかりでした。資産が5億円を超え、今後のプランをじっくり練ろうと思って一時的にFTX口座に集約した直後に潰れたんです」
こう話すのはFTX破産で4億円もの資産を失った海外在住の投資家、ダニエル氏(@Daniel58656357)。今回、日本のFTX JPを含むグループ130社がチャプター11を申請したが、ダニエル氏が利用していたのはFTX本体の口座だった。
FTX崩壊の原因は乱脈経営と横領
「だから、JPの利用者は全額戻ってくる可能性がありますが、私の資産は絶望的……。本体は姉妹会社で投資会社のアラメダの損失を補塡するように顧客資産を不正流用していたため、残っている資産はマイナーなトークンばかり。返せるようなお金がない」
FTX崩壊の原因は暗号資産界の寵児としてもてはやされたFTXおよびアラメダ創業者のSBF(サム・バンクマン=フリード)らによる乱脈経営と横領だ。
破産前からアラメダに100億ドルの顧客資金を注入していた疑惑が浮上。裁判所に提出された資料からはSBFらがアラメダから計41億ドルもの融資を受けていたことも明らかになっている。