舌を割くのは「人生で1番痛かった」身体改造した漫画家が語る、ハマるきっかけ
今や市民権を得つつある「タトゥー」や、舌をヘビのように割る「スプリットタン」など、身体改造を趣味とする人々がいる。漫画家の岬千皓さん(@misaki__chihiro)もその1人。
月刊電子コミック『comic RiSky』(ぶんか社)で連載中の『身体改造レシピ』では幼少の頃からの半生を振り返りながら、さまざまな身体改造に興味を持つようになった経緯を描いている。
今回の記事では、岬さんにタトゥーや身体改造に惹かれる理由、そして実際に“改造”した時のエピソードを語ってもらった。インタビューの最後に『身体改造レシピ』の第1話も掲載。ぜひ最後まで目を通していただきたい。
【インタビュー後半】⇒岬千皓さんインタビュー後編<舌裏の筋を手術でえぐり、男性器を“花みたい”に…「身体改造」を描く漫画家を直撃>を読む
【マンガ】⇒『身体改造レシピ』の漫画を最初から読む
【マンガ】⇒『身体改造レシピ』の漫画を第2話から読む
身体改造にハマる人の共通点
――早速ですが、本作に込めた思いからうかがえれば。どんな方に読んでもらえるように意識していますか?
岬千皓(以下、岬):すでに身体改造をしている人やもともと興味のある人だけでなく、「なぜ身体改造をするの?」と、疑問に思う人に向けて描きました。なので、基本的にはどんな人がどんな人生を歩んだ結果、身体改造に至ったのか。その過程に主眼を置いていますね。
――結論を急ぐようですが、その問いに対する岬さんなりの答えは、すでにあるんですか?
岬:身体改造をしている人の共通点として、もともと社会と噛み合わなかったり、周りから少し浮いていたりする部分はあるのかなと思っていて。多かれ少なかれ、身体改造はそういう人たちにおけるひとつの表現手段と言える気がします。
上京後に身近なものに
――岬さんも学生時代から、さまざまな違和感や居場所がないような感覚があったようですが、当時からタトゥーや身体改造に興味はあったんですね。
岬:ただ、学生時代は身体改造のカルチャーに触れる機会はありませんでした。地元は札幌なんですけど、「ヴィレッジヴァンガード」で売っていた、(身体改造系の)写真集を見るくらいで。だからこそ、20歳で上京した後にくすぶっていたものが爆発した感じです。身体改造が好きな人たちの集まるフェティッシュバーに通うようになってから、ようやく身近なものになりました。