次期2代目社長の「即アウト言動」に驚がく!入社翌日から呼び方が「おい」に
昨今、これまでの女性や男性といった性別による役割や固定観念にとらわれない「ジェンダーレス」という考え方も浸透しつつあります。けれどまだまだ、男尊女卑や女性軽視な言動が身に付いている人も多いようです。
一般的な会社に就職していた逢坂奈央さん(仮名・当時26歳)は、10代の頃に憧れた建設業界で働く夢を捨て切れず、20代前半で大型免許も取得。そういった資格も生かしたいと転職先を探していました。そんなとき、ある新聞広告の求人が目に留まります。
入社した翌日から呼び方が「おい」
「それは、東京にある大手建設会社で勤務し、Uターンしてきた次期2代目社長のM専務(仮名・当時29歳)が出した求人広告でした。面接を担当してくれたM専務本人がそう教えてくれ、『今後の建設業界には、ヤル気のある女性の力が必要』と大歓迎されました」
そして逢坂さんは、初の女性社員として入社。面接時には紳士的に映った松井専務の態度に、今後の期待も高まっていました。けれど入社した翌日から、呼び方が「逢坂さん」から「おい」や「お前」に。
「最初『オイ』と呼ばれたときには、驚きのあまり『…おい?』と小声で聞き返していました。けれど専務は躊躇なく、『お前や!』と私を指さします。このときは機嫌でも悪いのかと思いましたが、それ以来、ずっと『おい』や『お前』と呼ばれるようになりました」
女性だから?仕事も雑用ばかり
逢坂さん以外の従業員には、「さん」や「くん」付け。そのため、ほかの従業員からは「専務の奥さんみたいな呼ばれ方になってるけど、大丈夫っすか?」などと茶化され、不愉快になることもありました。
「専務が修行と称して勤務していた東京の大手建設会社は、誰もが一度は耳にしたことがあるような大企業。コンプライアンスも重要視されているはずです。けれど専務からは、そういった企業で学んできたような気配は微塵も感じられませんでした」
呼び方だけでなく、与えられる仕事もトラックの運行を記録するタコ(タコグラフチャート紙)の整理や従業員が待機する部屋の掃除など、雑用ばかり。それなのに、あとから入社した業界未経験の男性社員がトラックに乗る業務に就くなど不満が募ります。