女子大生店員に説教するコンビニの迷惑客…なぜか地元で悪評が広まるハメに
脱サラして、有名チェーンのフランチャイズに加入する……なんて話はさほど珍しくわけではありません。もちろん成功して悠々自適なんて人もいるでしょうが、なかには会社員時代よりもしんどい思いを強いられるケースもあるようで……。
富塚猛さん(仮名・28歳)は、若くして大手コンビニチェーン店のフランチャイズオーナーになったそうです。当時は一旗揚げる夢を抱いていました。
父の居酒屋の跡地にコンビニをオープン
もともとは、都内にある一部上場企業の営業として働いていた富塚さん。しかし、コロナ禍で会社の業績も落ち始めた2021年に実家がある群馬県でコンビニをオープンしたんだとか。
「父親が温泉街の近くで居酒屋を開いていたんです。その店を、コロナ禍もあって閉店するという話があがり、僕に継がないかと言われました。ただ、料理は苦手ですし、そもそもコロナがいつ終わるかわかならないので、『ならばコンビニを開いてもいいか?』と相談したんです。両親も働けるし、国道沿いで通行量も多い立地だったので成功すると思い、一念発起してコンビニオーナーになったんです」
店舗の改装費などの初期費用は、自分が貯めていたお金と退職金をあて、足りない分は両親から借りました。もともと土地と建物があったので、思ったよりもスムーズにフランチャイズ契約を結ぶことができました。
深夜の電話に出てみたら案の定…
「当面は、父と母に加え親戚のおばさんが働くということで、深夜帯のアルバイトを数名確保してスタート。ちょうどオープンしたのも冬で、コロナ禍とはいえ温泉目当てに東京や埼玉、また県内の旅行客も多かったんですよね。ご当地のお土産品なども置かせてもらえるようになり、ちょっとした人気店って感じでしたよ。売上は上々で、『何店舗か経営してボロ儲けできるかも!』なんて淡い期待も。もちろん、平日の早朝や昼間は自分も店頭に立って接客を行いました」
順調なコンビニオーナーとしての人生を歩み始めた富塚さん。しかし、はじめてのトラブルはいきなり起きることになったとか。
「深夜に電話が鳴って、嫌な予感がしながらも出ると店からでした。深夜は1人体制で仕事をしてもらっていたのですが、どうも客と喧嘩をしたとのこと……。すぐに店にいくとすでにバイトの姿はなく、怒ったお客様が駐車場にいただけでした。お客様から事情を聞くと、接客対応が悪く注意したら逆ギレしてトラブルになったと……」