出版不況で収入10万以下に…エロ本ライターが50歳のシフトチェンジに成功した訳
今の働き方ひとつで5年後の姿はガラリと変わる。自分の将来価値を高める仕事術もあれば、ダメな働き方を積み重ねて、いつの間にか「食えなくなるルート」に迷い込む人も。今回は50歳になる「新宿ロフトプラスワン」で働くイベンターの大坪ケムタ氏(50歳、@kemta)に中年がシフトチェンジする心得について聞いてきた。
新宿ロフトプラスワンのイベンターの決断
「このままでは食っていけない」と悩んだ末、別の仕事にシフトチェンジした人もいる。「新宿ロフトプラスワン」で働くイベンターの大坪氏もその一人。20年超のライター生活を離れ、昨年からイベンターとして第二のキャリアを歩んでいる。
「1999年からフリーライターを始めました。主戦場はエロ本です。当時はAV業界がレンタルビデオからセルDVDに移行して、市場規模が2倍に成長していたんです。収入が多い月は雑誌だけでも月40万円、平均でも月30万円は稼げていましたね」
コンビニからエロ本が撤去されたことが痛手に
しかし、2010年以降は出版不況で稼ぎ口だったエロ本が廃れ始め、「2019年にコンビニからエロ本が撤去されたことで、トドメを刺された」という。
「アイドルライターとしても記事を書いていましたが、エロ本に比べると収入的には安定しなくて。月収が10万円を切ることも増え、『これは続けても先がないな』と」
さらにコロナ禍で収入源を一気に絶たれた大坪氏は、いよいよ他業種に舵をきった。
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