ネイティブ以外が使うとヘンに聞こえる英会話「You know」
英語を上達させるには、ネイティブスピーカーの表現を真似ることも大切です。
それを通して、より良い発音や、より自然な表現を身に付けることができるでしょう。しかし気を付けなければならないのは、ネイティブスピーカーが常に正しい英語をしゃべっているとは限らない点です。
ネイティブの口ぐせ「You know」とは?
例えばこのコラムの読者の多くの人は、日本語を母国語とする人々でしょう。しかし「ら抜き言葉」を使ってしまったり、慣用表現を間違って使ってしまっていることもあるのではないでしょうか。また、「えー」とか「あー」とか、人前で喋るときに癖で口にしてしまうこともあるでしょう。
英語でも同じです。多くのネイティブスピーカーが口癖のようにyou knowを使うことがあります。必ずしも若者表現ではないですが、中学生や高校生はよく使います。「わかるでしょ?」と少し相手に甘える表現で、「上手く説明できないけど、わかるでしょ?」というイメージです。
仲間同士での会話ではそれほど気になりませんが、英語が比較的上手な日本人のビジネスパーソンが、プレゼンテーションや会議などの席でyou knowを口にする、というシーンをたまに目にします。
口癖になっているのか、ネイティブスピーカーをまねているのか、その理由はわかりませんが、フォーマルな席でYou knowを口にすると、非常に幼稚に聞こえてしまいます。せっかくプレゼンの内容が良くても、子供が大人に喋っているように聞こえてしまうのです。
You knowで自信のない人と思われることも
また、You knowは自信のなさを無意識に映し出す表現でもありますから、一生懸命に相手を説得しようとしている場合でも、大切なメッセージが薄れてしまいます。
なかには「英語を外国語として喋っているのだから」と、察してくれる人もいるでしょう。しかし、無意識の部分で「この人は何となく自信がなさそうだな」と感じさせてしまうリスクもあります。