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野球少年からヒット作家へ…人気TikTokerが明かす「衝撃を受けた作品」

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 TikTokのフォロワー数が28万人を超える小説紹介クリエイターのけんごさん@kengo_book)。今年4月末に小説デビュー作『ワカレ花』(双葉社)を出版するとたちまち重版。3万部以上のヒットとなって、次回作の出版も決まりました。

けんご

小説紹介クリエイターのけんごさん

 中学、高校、大学と野球一筋だったけんごさんが、小説という全く別のフィールドで活躍するきっかけと、その原動力、さらに本業を別で持つパラレルワーカーとしてのスタンスを聞きました。

デビューの理由は「オファーがきたから」

――四季と花をめぐる8つの短編からなる小説はデビュー作とは思えないほど切なさがちりばめられていました。小説紹介クリエイターから小説家になるきっかけは?

けんご:出版元の双葉社さんからのオファーがきっかけです。書きたいから小説を書くというのではなく、先にオファーが来たので、まず何を書けばいいか分からなかったですし、小説紹介をするだけの自分が執筆してもいいのか、かなり悩みました。

TikTok投稿へのコメントがヒントに

けんご

――小説に込められた思いはどのようなものだったのでしょう。

けんご:小説のテーマを恋愛、なかでも「悲恋」にしたのは、10代、20代の人気の作品や売れ筋をリサーチすると、悲恋ものが多かったからです。またTikTokの投稿に対するユーザーさんの多くのコメントをヒントにして、小説のディティールを考えました。エッセンスになる言葉も参考にさせていただきましたね。

 短編小説のテーマは「先生と生徒の恋愛」、「片思い」、「将来について悩んでいる人」などなど。そこから自分なりの物語を作り上げようとしました。恋愛小説というジャンルを選んだのも、コメントを寄せてくれるフォロワーさんたちが「読みたい!」と言ってくれたからです。

 小説の構成はまず僕がプロットを提出して、担当編集者と打ち合わせをしながら作っていきました。執筆は自宅でも、会社の昼休みでも、電車の中でも、ありとあらゆる場所で書きましたね。3か月ぐらいで書き上げました。

ワカレ花

ワカレ花

『TikTok』で薦めた作品が続々重版!話題の小説紹介クリエイター・けんごが手がけた初の小説は、花をモチーフにした恋愛小説。「始業式」「散り桜」「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の8編を収録

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