大雪で電車が運休…30歳女性が「ブチ切れするオッサン」に巻き込まれるまで
2021~2022年は全国的に大雪でしたが、特に記録的な豪雪に見舞われたのは北海道。2月には大雪の影響で2度にわたって道内の鉄道が麻痺したのは、ニュースなどで覚えている人も多いはずです。
JR北海道のまとめによると、一連の雪害で運休となったのは札幌圏だけで7084本。全線終日運休となったのは2日間で、なかでも新千歳空港~札幌を結ぶ千歳線は丸5日間もストップ。いずれも全路線が通常ダイヤに回復するまで1週間前後の時間を要しています。
最近は首都圏や関西圏など都市部でも台風接近に伴う計画運休が当たり前になってきましたが、ここまで長期に及ぶことはありません。鉄道が遅延や運休になると駅員に文句を言う人をいますが、2月の札幌でもちらほらと見かけられたようです。
終日運休の札幌で文句を言うビジネスマン
「私も実際に遭遇したことがあります。スーツケースを持った50歳くらいの男性でしたが、明らかにイラついた様子でまくし立てるように駅員さんと話をしていました」
そう語るのは、看護師の竹森まりえさん(仮名・30歳)。この日は夜勤明けだったそうで、寝る前に駅の反対側にあるスーパーで買い物しようと駅構内を通った際にたまたま目撃したといいます。
「すでに雪は止んでいましたが除雪が全然追いついておらず、復旧の見通しが立っていませんでした。でも、駅員さんの説明に納得いかない様子で『こんなに天気がいいのになんで運休なんだ。いつになったら再開するんだ!』としつこく食い下がっていました」
駅員には何の非もないのに…
男性は新千歳空港に行きたかったらしく、「飛行機に乗り遅れたらどうするんだ!」など文句をぶつけていたそうですが、そもそも駅員さんには何の非もありません。それでも空港行きのバスが運行していたため、そちらを利用するように勧めていたそうです。
「しかも、バスが増便していることや臨時的な措置として乗り場が通常と違うこと、乗り場は混雑しているので早めに行って並んだほうがいいと話していました。代替交通手段について丁寧に説明していましたし、個人的にはすごく好感が持てました。ただ、その方はお礼を言うどころか『そこまでどうやって行けばいいんだ!』って逆ギレしてましたけど(苦笑)」