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炎上しても人生を謳歌…デヴィ夫人にならう「他人の目を気にしない」生き方

暮らし

 2022年5月20日、厚生労働省は、マスク着用についての緩和の見解を発表しました。「屋外において会話が少なく2mの距離を保っている場合は、マスク着用の必要はない」という内容です。でも、みなさんは勇気をもって外せますか。科学的な合理性が示されても、外しにくいものです。なぜなら他人の目があるからです。

マスク 会社員

画像はイメージです(以下同じ)

 マスクに関してはまだ世の中的にセンシティブな事柄ですので、当然躊躇してしまうのも分かります。しかし、日々の生活の中においての振る舞いひとつでも、他人の目が気になることはあるはずです。そんな呪縛にとらわれて、生きづらくなっているあなた。いつどこでも堂々と振舞うセレブの1人から「他人の目を気にしない生き方」を学びませんか。

 その人の名は、「ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ」。そう、他ならぬご存じデヴィ夫人です。歯に衣着せぬ言動には賛否両論あり、炎上もすることもしばしば。とはいえ、人生の先輩として見習っても良いところも実はあるのです。

 今回の記事では、大手人材紹介会社で教育研修部長を務めた経験がある筆者(川野智己)が、人生を謳歌するデヴィ夫人の発言を通して、他人の価値観に振り回されない生き方を提案します

筆者が提唱する「ア・タ・ク・シ」理論

 デヴィ夫人の中では、他人は「アータ(あなた)」、自分は「アタクシ」と、明確に区分けされています。「アータ」を、決して「アタクシ」の領域に侵食させることはしません。「アータ」の意見で、「アタクシ」が左右されることもありません。

 しかし、そんな自由奔放なデヴィ夫人の周辺には、なぜか笑顔が絶えません。富も名声も、おまけに人気までも得ています。一方、私たちは、こんなに他人に配慮しているのに、一向にお金は貯まらず、無名なままです。納得できませんね。デヴィ夫人のその秘密を著者なりに解釈したのが「ア・タ・ク・シ」理論。順を追って紹介します。

ア:アイソレイト(isolate)他人に振り回されない自律した心

デヴィ夫人

画像はオフィシャルブログより

私は、経済的にも、物理的にも、精神的にも自立しています。誰かの顔色をうかがう、義理立てする、しがらみに囚われる、遠慮する、といった事で自分の意見を控えたり、曲げたりする必要はないのです。私は自分の意見に自信と誇りを持っています》※1

「アイソレイト(isolate)」とは、英語で「分離させる」と言う意味です。デヴィ夫人は、自分と他者の価値観とを明確に分離させ、自分を守っています

 大統領夫人として迎え入られた際に、日本のマスコミから、「大統領と引き合わせた貿易会社と結託して、不当に金儲けしている」「前の愛人である日本人女性を自殺に追いやり、自分が居座っている」と、事実無根の報道でバッシングを受けるも、デヴィ夫人は、毅然とした態度で反論しました。

 批判の急先鋒であった作家の大宅壮一氏とも対談し、彼を痛快に論破しています。一般人から「玉の輿を狙った」と罵られた際には、番組内で彼女を平手打ちにしました。また、自宅に乗り込んできた右翼の街宣車には、植木鉢を投げて応戦したのです。

 暴力はともかく、自分の自尊心や価値観に土足で足を踏み入れる行為には、相手が誰であろうと毅然として対峙し、決して、迎合したり媚びたりはしないのです。デヴィ夫人は、自分を信じ、その価値観を守るために他人との境界線を明確に分離した生き方を貫いているのです

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