痴話喧嘩のとばっちりに…居合わせた客がとった“反撃”に拍手喝采した顛末
飲食店などでたまに見かける口論するカップルや夫婦。当事者たちはエキサイトして周りのことなんて気にも留めていないのかもしれませんが、居合わせたお客たちにとってはいい迷惑です。これだけでも勘弁願いたい状況なのに、なかには関係ないのに巻き込まれてしまう不運な人も。
コロナ禍で感染者が拡大する前の2020年の年明け、近くの会社に勤める高校時代の友人と仕事帰りに飲みに行った塚本亮二さん(仮名・27歳)もとんでもない修羅場に遭遇してしまいます。
口論するカップルに巻き込まれた
「落ち着いた感じのバーだったんですけど、お客は自分たちを入れて7~8人。金曜日の夜だったこともあり、狭い店内の席は3分の2くらい埋まっていました。私はその友人と会うのは久々で学生時代の思い出話で盛り上がっていたんですけど、突然後ろから言い争う大きな声が聞こえたんです」
彼らはカウンター席で飲んでいて、振り向くとテーブル席に座っていた20代らしき若い男女が激しく口論。特に女性はかなり感情的になっているように見えたそうで、途中からは彼氏のことを罵っていたとか。
「全部聞いていたわけじゃないですけど、どうもその女性に隠れて合コンに参加したのがバレたらしく、それを知った彼女がキレているようでした。ただ、男性は『会社の先輩に誘われたんだよ。行くしかないだろ!』と話しており、それが事実なら断りにくいシチュエーション。これでそこまで咎められるのは正直かわいそうだなと同情していました」
別の客がとばっちりを受けてしまう
さすがにマズいと思ったのか男性は途中からは反論を控え、彼女をなだめていましたが、その態度も気に入らないのか彼女はますますヒートアップ。すると、急にテーブルの上に置いてあった自身のカクテルを中身を男性にかけようとしたのです。
ところが、この彼氏は咄嗟に身をかわしてこれを回避。すると、背中合わせに座っていた別の若い男性客にかかってびしょ濡れに。
「テーブル席の椅子は背もたれが低く、しかも後ろの席とも間隔が空いてなかった。背中に目がついてるわけじゃないし、あの状況なら私でも避けられなかったと思います。カップルの彼氏は慌てた様子で平謝り。自分のタオルハンカチを差し出したり、店員さんにも拭くものを持ってきてほしいとお願いしていました。
けど、彼女のほうは何もせず、彼氏が『お前がかけたんだからちゃんと謝れよ!』と言っても無視していました」