ライダー出身俳優・甲斐翔真、20代で成し遂げたい野望「目標を立てて進んでいきたい」
2016年に『仮面ライダーエグゼイド』のパラド/仮面ライダーパラドクス役でデビューし、その後もドラマ『花にけだもの』、映画『君は月夜に光り輝く』『#ハンド全力』などに出演。
2020年以降は主人公・夜神月を演じた『デスノート THE MUSICAL』、ロミオを務めた『ロミオ&ジュリエット』、初単独主演を好演した『OctoberSky -遠い空の向こうに-』など、ミュージカル俳優としても快進撃を続けている甲斐翔真さん(24)。
【画像をすべて見る】⇒次へ>をタップすると次の画像が見られます
現在は出演作である、第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (審査員グランプリ)を受賞した濱口竜介監督(『ドライブ・マイ・カー』)の3編からなるオムニバス映画『偶然と想像』が公開中です。甲斐さんは、第2話『扉は開けたままで』で、大学教授に復讐を企てる大学生の佐々木を演じました。
そんな甲斐さんに、世界で評価を受ける濱口監督の現場を体験した感想や、受けた影響、20代のうちに成し遂げたい野望などを聞きました。
「佐々木って嫌な奴だな」
――世界からも高い評価を得ている『偶然と想像』が、日本でも公開になりました。
甲斐翔真(以下、甲斐):撮影したのが2年ほど前で、昨年の初めくらいから世界にお披露目して、ようやく日本で公開になりました。海外でたくさん高評価をいただいていたので、逆に日本の方々にどう受け入れられるのか、興味があります。
――実際にファンの方からの感想などは入ってきていますか?
甲斐:今までやってこなかったような役柄だったので、ビックリしている人たちが多い印象です(笑)。あとは、僕のことを知らなかった人からは「佐々木って嫌な奴だな」という反応があって、作品の中での役割がちゃんと担えたのかなと思っています(笑)。
最初の印象は“大人な脚本”
――難しい役ですし、これまでの甲斐さんのイメージとは違ったでしょうね。
甲斐:キラキラドラマとか学園ものが重なっている時期がありましたから。最初に脚本を読んだときに、濱口監督に「大人な脚本ですね」とお伝えしたんです。表面的な意味ではなくて、嫉妬心だったり、他人には見せないような部分を覗いてしまったような感じ。
僕自身、普段、ラブコメや、キラキラした青春の中にいるわけじゃありませんし、役者としてぜひ挑戦したい作品、役柄だなと思いました。それに、何より濱口監督の作品に出られることが嬉しかったです。