在宅勤務の冬はニオイ成分の濃い汗が…「男の体臭ケアのコツ」をプロに聞いた
汗や体臭に悩む人にとって、ニオイを解消する制汗剤の存在は欠かせない。また「スメルハラスメント」(ニオイによって周囲の人々に不快な印象を与えること)という言葉が登場してからは、もはや体臭ケアは自分ひとりではなく、他者のために行う側面も強くなった。
今回は、直(ジカ)ヌリ制汗剤のデオナチュレシリーズを展開する株式会社シービックのU&Iマーケティング本部で男性用ブランドマネジャーを務める井上芳春氏に、最近の制汗剤事情や正しい使用方法など、くわしく話を聞いた。
コロナ禍でも男性の制汗剤需要は変わらず
外出自粛の時期が続けばどうしても制汗剤を使用する機会は減る。しかし、コロナ禍での売上動向分析によって、男性のニオイケアに対する意識変化が明らかとなった。
「2020年、緊急事態宣言発令によって外出が制限された時期は、制汗剤市場全体で、前年比マイナス50%まで落ちこむ時期もありました。しかし、5月下旬に宣言が解除されてからは需要もV字回復を見せるように。
年間累計では、女性市場は前年比の約94%に対し、男性市場は97%と微減程度でおさまっています。男女によって数値に違いがあるのは、職種や生活スタイルが異なることに加え、男性の身だしなみ意識がここ数年で上昇していることが関係していると考えています」
在宅時間の増加で同居家族からの指摘も
「最近、男性がスキンケアやメンズメイクを行うようになりましたよね。見た目に対する意識の向上とともに汗・ニオイケアへの意識も高まっていることが、弊社の調査でも判明しています。
男性が外出機会の増減に左右されず、在宅時間が増えても継続的に使い続ける人が多い理由としては、女性は制汗剤をエチケットの一環で使用する人も多い一方、男性はエチケット目的の使用者が少なく、自分のニオイに深く悩んで使用する方の割合が特に高いことも関係しているでしょう。また、在宅時間の増加に伴い、同居家族からのニオイ指摘もあったのではないかと推測しています」